Miroアシストとは?オンラインホワイトボードMiro×AIの新しいカタチを基本とともに紹介

今日、アイゼンハワーマトリクスを始めとして、日本でも様々なタスク管理術や思考整理法がビジネスメソッドとして浸透しました。
また昨今、ブレインストーミング(ブレスト)のようなチームアップ・メソッドや、マインドマッピングのような共同作業を通じたアイディアの掘り起こし術も当たり前のように愛用されています。
その規模の大なり小なりこそありますが、脳内のアイディアやタイムラインを「効率よく、多人数で、共有する」というテーマはもはやビジネスの必須条件となったと言えるでしょう。

そして、これらの洗練されたし思考整理術には、頭の中を外に吐き出すためのメモやホワイトボードが必須となります。
ホワイトボードに描くことを通じて、人間の想像力と発想力は、ときに突飛なアイディアを革新的なサービスへと結実させます。

そして、コロナ禍の外出自粛に伴うリモート・ワーク推進によってデジタル・コラボレーションサービスが急速に洗練され、現在オンライン・ホワイトボードがビジネスツールとして注目を集めています

そこでこの記事では、仮想ホワイトボードサービスの先駆者であるMiro.comが提供する、次世代の生成AI×オンラインホワイトボードツール「Miroアシストについて紹介しようと思います。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

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執筆者 米谷

国立の情報系大学院で情報工学、主にUI/UXを学んだあと、NTT子会社に勤務。 退社後はフリーランスとして、中小規模事業者様のIT化、業務自動化を支援しています。 DX推進の提案やPythonなどを用いた専用RPAツール開発のほか、市営動物園の周年企画などにもITエンジニアとして参画させていただきました。

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    オンラインホワイトボードサービスMiroとは?

    Miroとは?

    Miro

    Miro(ミロ)は、複数人で閲覧や編集ができる汎用性の高いオンラインホワイトボードツールです。
    多くの機能が無料で利用でき、オンライン会議ホワイトボードとして利用するのはもちろんのこと、ペーパープロトタイピング、リモートチャットを通したマインドマッピング、カンバン方式のスケジュールボードなど、多くの用途で様々な人に活用されています。
    また、最近では日本語にも対応し、より使いやすくなりました

    様々な会社がオンライン・ホワイトボードを開発していますが、その中でもMiroは「ビジュアルをネット上で共有する」というコンセプトからいち早くオンライン・ホワイトボードがビジネスにもたらす重要性に着目していました。

    Miroは長い間オンラインホワイトボードをビジネスに如何に活用するかを主軸に洗練され、下記のように初心者にもわかりやすく多機能な点が高い評価を受けています。

    • 操作が簡単
      • 初めて使う参加者でも分かりやすく使いやすい直感的なUI
    • 付箋機能テンプレート機能が充実
    • 洗練された共同編集機能
      • 特にチームメンバーと同じ1つのボードを快適に共有できることが人気です。
    • 手書き入力に対応
    • 多様なファイル形式でのアップロードに対応
      • Word、Excel、PDFはもちろん、画像や動画も同じように貼り付けて簡単に共有できる

    オンライン・ホワイトボードのビジネス活用の重要性

    デジタル・コラボレーションツールはコロナ禍を経た日本企業にとっては非常に重要視されている技術であり、オンライン上でチームやグループのコミュニケーションを活性化させるプラットフォームサービスを如何に活用するかが問われています。

    その中でも情報整理やコミュニケーションの中心となるホワイトボードツールの存在は、想像以上に大きなビジネスメリットがあるとされています。
    初心者にも扱いやすいMiroは、会議のオンライン化に悩む企業にとって非常に重要なツールと言えるでしょう。

    とはいえ、ホワイトボードの効果について、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。
    コミュニケーションのオンライン化という概念は、あまりに急速に進みすぎたせいで、そのメリットに実感が湧きづらいものです。
    オンライン・ホワイトボードがビジネスにどんな良い影響を与えるのか、いくつか代表的なメリットについて軽く紹介しておきます。

    リモートワーク、リモートコミュニケーションの促進

    オンラインのホワイトボードは言ってみれば、「PCの画面を介したリアルタイムコミュニケーション」という難題を解決してくれる共有スペースです。
    直接顔をつき合わせていれば問題にならない非言語コミュニケーションや、アイディアの交換がインターネット上ではうまくいきません。
    そうした中、コンテンツやアイディアを共同で書き込んでいくスペースが有ることで、オンライン会議などでのコミュニケーションを積極的なものにできます。
    特にMiroをはじめとした多機能オンラインホワイトボードには、まるでリモートチームが同じ部屋にいるかのように共同作業できる機能が搭載され、オンラインコミュニケーションの促進を強力に後押しします。

    イノベーションの促進

    プロジェクトの成功には、異個々のアイディアへ新たな発想と発展を促す必要があります。
    ですがそれには、異なる考え方を持った者同士がチームとなって動くことが必要不可欠です。
    そして、そのために必要なのは、チームアップのために的確に洗練された業務効率化ノウハウが求められます。

    Miroのようなコラボレーション・プラットフォームツールには、ある種テンプレート化された「自然にチームワークを促進させる枠組み」が機能として用意されています。

    また、Miroのようなオンラインホワイトボードは

    • 付箋やペンなど、現実世界と同じ道具で、現実世界で行われている整理術が使える
    • 「戻る」「メンション」「ログやバックアップ保存」「動画の添付」といったデジタルシステムが使える
    • オンラインで開かれるため、場所や距離が問題にならない

    という現実世界とデジタルメディア両方の利便性を兼ね備えたハイブリッドツールであり、今までにない創造性と革新性が期待されています。

    プロジェクトの視覚化の促進

    オンライン ホワイトボードを使用すると、オンライン上でもチームはプロジェクトを最初から最後まで視覚化することができます。

    • グラフ
    • 図形
    • 動画
    • 音声
    • ダイアグラム

    など、表現形式を問わず伝えたい目的に沿った方法でロードマップが図示できる、チームは柔軟にプロジェクトの経過や目的を共有できます。

    視覚化された「ホワイトボード上の図式」を土台に、チーム全体が確固たる”情報源”や”共通認識”を確保できることで、誤解が減り、相互の認識違いを防ぐことができます。

    情報整理の効率化

    オンライン上で交わされる情報は、想像以上に散らかってしまいやすいです。
    オンラインミーティングの議事録を取る際に、想像以上に長い会話ログに面食らった経験はないでしょうか。
    デジタルはログが残るという利点と引き換えに、重要な情報が散逸していくという欠点を抱えます。

    オンラインホワイトボードは、不特定多数が1つのボードに向かい合うことで、適宜情報を一元管理するのに役立ちます。
    ホワイトボード上に置かれた情報を参照することで、例えば

    • さまざまなファイルを検索する手間
    • 必要な情報を適切に共有する手間
    • 過去の経緯を把握する手間

    などの多くの手間を省き、プロジェクトの情報の全容を手元に置くことができるのです。

    また、チーム内で統一された包括的な情報共有環境を用意することで、各メンバーの声が確実に反映されるという利便性も見逃せません。
    特に大抵のホワイトボードツールには、情報の包括性確保や5W1H情報の共有を促進するツールが備わっており、さまざまな意見やアイデアが活発に交わされても情報を取りこぼす心配がなくなります。

    オンライン・ホワイトボードの比較

    デジタルコラボレーション用のWebサービスには共有できるホワイトボードや画板ツールが用意されているサービスもいくつかありますが、ホワイトボード自体の機能が充実しているものはあまり多くありません。
    今回はその中でも日本で人気の3つのホワイトボードツールについて紹介します。

    運営会社 概要 特徴 プラン
    Miro Miro.com 汎用性の高いコラボレーションツール 多機能
    高カスタマイズ性
    多数のプロジェクトも一元管理可能
    Freeプラン 無料
    Starterプラン 月額 8ドル
    FigJam Figma Inc. デザイン制作に特化したコラボレーションツール シンプル
    デザイン特化のテンプレート
    Miroよりも低コスト
    Freeプラン 無料
    Starterプラン 月額 450円
    Microsoft Whiteboard Microsoft Microsoft365ツールを利用したコラボレーションツール 他2種と比べると機能は少ない
    Microsoft365ツール、特にloopと親和性が高い
    Microsoft365に付属する
    参考:Microsoft 365 Business Standardプラン 月額 1,874円

    Miro

    Miro

    オンライン・ホワイトボードシステムを専門に手掛けているMiro.comのオンライン・ホワイトボードツールです。
    多機能かつカスタマイズ範囲も広く、あらゆる用途に合わせたホワイトボードを利用できます。

    チームの効率性を高めることを目的として分野を問わない汎用性の高さが人気で、マーケティングやプロダクト管理、サービス開発から戦略会議の情報取りまとめ、チーム内での状況共有など幅広い応用範囲に優れたツールです。

    ホワイトボード専門のツールとして、例えば下記のような支援ツールも豊富に用意されています。

    • 高機能で様々な用途に使える付箋
    • 分野を問わずに用意されている豊富なテンプレート
    • 手書き入力に対応したペンツール
    運営会社 概要 特徴 プラン
    Miro Miro.com 汎用性の高いコラボレーションツール 多機能
    高カスタマイズ性
    多数のプロジェクトも一元管理可能
    Freeプラン 無料
    Starterプラン 月額 8ドル

    FigJam

    FigJam

    ブラウザベースのコラボレーション・インターフェース・デザイン・ツールとして圧倒的なシェアを誇るFigmaのホワイトボードツールです。
    デザイン制作目的に特化しており、アイデアをチームや顧客に説明するのに優れています。

    ホワイトボードの利用目的を特化させることで、Miro以上に直感的なUI機能とミニマルなデザインが人気を博しています。
    更にFigmaという強力で柔軟なデザイン開発ツールと連携できるため、アイディアの共有やデザインの開発という点においてはMiro以上に高度なデジタルコラボレーションが実現できます。

    運営会社 概要 特徴 プラン
    FigJam Figma Inc. デザイン制作に特化したコラボレーションツール シンプル
    デザイン特化のテンプレート
    Miroよりも低コスト
    Freeプラン 無料
    Starterプラン 月額 450円

    Microsoft Whiteboard

    Microsoft Whiteboard

    日本のオフィス用ビジネスツールとして不動の人気を誇るMicrosoft365(旧Office)のホワイトボードツールです。

    MiroやFigJamと比べるとホワイトボードツール自体は洗練されていませんが、Officeツールとのデザイン互換性やMicrosoft loopとの高度な連携など、「すでに導入されている業務ツールに付属している」という点はある意味大きなメリットといえます。

    ひとまずMicrosoft Teamsなどで会議をする際にオンライン・ホワイトボードを活用してみたいならばMicrosoft WhiteboardやMicrosoft loopを試してみてください。

    運営会社 概要 特徴 プラン
    Microsoft Whiteboard Microsoft Microsoft365ツールを利用したコラボレーションツール 他2種と比べると機能は少ない
    Microsoft365ツール、特にloopと親和性が高い
    Microsoft365に付属する
    参考:Microsoft 365 Business Standardプラン 月額 1,874円

    番外:Google Jamboardについて

    Googleが提供しているホワイトボードツールGoogle Jamboardは、下記のような多くの理由から初心者上級者問わず人気を博していたツールでした。

    • Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で利用可能
      • 外部のワーカーを誘う場合も問題になりにくい
    • Googleの各種ツールと高度な連携を行う
      • Google Meetsと連携していて、ミーティング画面から直接開ける
      • GoogleスプレッドやGoogleドキュメントなどが直接扱える

    ですが、MiroやFigJamの台頭によって今年の年末(2024年12月31日)を持ってサービスが終了します。

    現在Google Jamboardを利用しているならば、この機にMiroやFigJamへの移行をおすすめします。
    Google Jamboard終了と移行についてのGoogle公式サイト該当ページ

    Miroアシスト(Miro AI)とは?

    いくつかのホワイトボードツールについて紹介しましたが、その中でもMiroはその応用範囲の広さにおいて郡を抜いて人気があるツールです。

    そしてMiroはさらなるホワイトボードの拡張機能として、新たにMiro用の専用AIを搭載した新サービス「Miroアシスト」を開始しました。
    今後のホワイトボード活用を大きく変える可能性を秘めた、生成AIとコラボレーションツールの概要について紹介します。

    ホワイトボード×生成AIでビジネスを加速させる「Miroアシスト」

    アイディアははじめに頭の中で形成されますが、所詮頭の中にあるだけの雑多な情報だけでは意味がありません。
    整理され、チーム全員が共有し、実際のカタチにして初めて”価値”を生み出します。
    ですが、頭の中に溢れ出すアイディアを文字にするのは非常にもどかしい行為です。

    画期的なアイディアを言葉にするのはなんともどかしいことでしょう。
    ましてやそれを紙面上に書き起こすその面倒さ、散らばった情報を整理する時間の非効率さは筆舌に尽くしがたいものです。
    人間の頭の回転速度とそれを他人にもわかるように整理するワークフローの間にあるギャップは、しばしば致命的な情報ロスを発生させます。
    ですが、そのワークフローギャップを生成AIによってフォローできたらどうなるでしょうか。

    Miroアシストは、生成AIを利用して、頭の中に描かれるアイディアをより速く効率的にホワイトボードのコンテンツに書き起こします。

    • 自身のアイデアを素早く可視化してチームに共有
    • AI を活用して、アイディアを素早くマインドマッピングやダイアグラムへ変換
    • 新たなトピックについての関連キーワードを自動的に調査・収集

    ホワイトボードという従来のツールに、生成AIというアシスタントがつくことでよりスピーディーにイノベーションを起こすことができるでしょう。

    Miroアシストの利用について

    Miroアシストは、Miroのホワイトボード上にある、あらゆるオブジェクトに対して生成AIを適用できます。

    • 付箋
    • 画像や動画
    • コードブロック
    • カードオブジェクト
    • シーケンス図などのテクニカルダイアグラム
    • マインドマップ

    オブジェクトの詳しい内容は、Miro公式サイトに詳細なヘルプがありますのでぜひ参照ください。
    ※現在Miroアシストはβ版であり継続的に仕様変更され続けています。この記事は2024年4月時点の物を書いています。
    Miroヘルプセンター

    Miroの利用方法

    まずはMiro公式サイトからアカウント登録を行いましょう。

    FreeプランでもAI機能が利用できるので、試してみたいだけならば無料アカウント登録で問題ありません。
    ビジネスに利用した場合は事業に合わせたプランを選んでください。
    ※Miroアシストはチームメンバーのみが利用でき、一時的に招かれたゲストアカウントでは利用できません。利用する場合は必ずアカウントを作成してください

    プラン 価格 概要 主要な機能
    Free 無料 AIを含めた基本機能が使える無料プラン ボードは3つまで作成可能
    主要なテンプレートが利用可能
    Starter 月額 8ドル 主要機能と無制限の非公開ボード及びテンプレートが利用可能な基本プラン 無制限のボード作成
    全テンプレートへのアクセス権
    Business 月額 16ドル 高度なセキュリティ機能を備え、チーム外のメンバーを安全に招くことができる、より高度なコラボレーションを求めるビジネス向けプラン ゲスト数の制限撤廃
    無制限かつセキュアな非公開ワークスペース
    Enterprise 要問合せ(事業規模に合わせて決定) より高度なサポート体制やセキュリティおよび管理機能をフォローするエンタープライズプラン 24時間対応のカスタマーサクセス プログラム

    アカウント作成後は、そのままMiroのサイト上でホワイトボードが利用できるようになります。

    ワークスペースから新規のホワイトボードを作成しましょう。
    ※Freeプランではホワイトボードは3つまで作成可能です。

    Miroアシストの便利な機能

    Miroアシストは、これまでMiroのホワイトボード上に雑多に置かれるだけだった情報を効率的に集約し、利用者のアイディアを素早く可視化させます。

    特にMiroは豊富なオブジェクトを用いた情報整理に優れており、AIはユーザーが設置したオブジェクトを利用してさらなる情報を自動生成してくれます。

    利用方法も簡単で、基本的には下記の2つの方法からオブジェクトを選んでMiro アシスト機能のアイコンをクリックするだけでAIが情報を拡張してくれます。

    • コンテキストメニュー
      • ホワイトボード上にある付箋などのオブジェクトをクリックした際に出てくるメニュー
      • 初心者はこちらを使うようにするとわかりやすいです。
    • コマンドパレット
      • ボードの左上から呼び出せる全体メニュー
      • より複雑な出力を一発で生成できます。

    この記事では、Miroアシストが拡張する便利なAI機能についていくつか紹介します。

    付箋の自動要約

    Miroを利用する際には、豊富なテンプレートと大量のカスタム付箋を利用してタスクを整理することが多いです。
    しかしプロジェクトの規模によっては、1テーマに付属する関連情報が積み重なっていき、人力で纏めることが困難になることもよくあります。

    Miroアシストを活用することで、数千にもおよぶ大量の付箋データをたった1枚の付箋に簡潔にまとめることができます。
    この要約機能によって、散らばった大量の付箋から重要な情報が端的にまとめられ、一目で把握しやすい形に整理され、次のステップに素早くつなげることができるようになります。

    複数の付箋のグルーピング及びクラスター化

    Miroアシストは要約だけでなく、雑多に並べられた付箋の内容を精査してアイデアの傾向やキーワードごとに自動でグループ分けするグルーピング機能が搭載されています。

    パターンやトレンドを簡単に検索できるようになるスマート機能であり、例えばアイディア出しやブレインストーミングを行った後の整理作業を大きく効率化してくれます。

    テクニカルダイアグラム

    テクニカルダイアグラム、つまり特定の目的に沿ってプロジェクトの全体像やプロセスを視覚的に表現するための構造図は、情報整理として非常に重要なテクニックです。

    • 情報確認の即時性と効率性の向上
      • アイディアの全体像を素早く図解化できるため、会議の参加者間での議論や認識共有をスムーズに行うことができます。
    • 複雑な情報の可視化
      • 常に同じ規格に沿ったテクニカルダイアグラムが生成されることで、複雑な情報やプロセスを全員が共有できるイメージに落とし込むことができます。
    • 共同作業の促進
      • リアルタイムな可視化によって、参加者はアイディアや概念をより理解しやすくなり、具体的な議論に集中することができるようになります。
      • これは、特に複数人でのブレインストーミングや情報整理において大きな力を発揮します。
    • 技術的な専門知識が不要
      • テクニカルダイアグラムを描くには専門知識が必要になりますが、MiroのAIに任せることで専門知識がなくとも議論に必要な情報を構造図に落とし込むことができます。

    といったメリットを持ち、例えばシーケンス図を即座に生成できれば、複雑な情報やプロセスを一目で共有できるようになります。

    Miroアシストはコマンドパレット上の[シーケンス図を生成する]から、シーケンス図を即時に生成することができます。

    マインドマップの自動生成と拡張

    MiroのAIによってマインドマップを自動生成することで、既存のテーマやトピックから新たなトピックを深堀りしていくことが可能です。
    これは特にアイディアのブレインストーミングに対して理解を深めるのに大いに役立ちます。

    例えば、ホワイトボード上にあるマインドマップのコンテキストメニューからMiro アシストを呼び出すと、下記の3つのオプションからマインドマップの枝を拡張させることができます。

    • [質問で拡張する]
    • [アイデアで拡張する]
    • [トピックで拡張する]

    Miroアシストを使用すれば、現在のマインドマップからさらなるノードを満足行くまで拡張でき、新たな発見や対論の突合を行うことができます。

    Miroアシストのビジネス活用事例

    ゲーム開発スタジオCD PROJEKTの事例

    出典:Miro.com

    ポーランド発のゲームスタジオCD Projekt REDの「サイバーパンク2077」にまつわる一連の騒動とその復活劇は、大失敗に終わったプロジェクトを一大コンテンツへと再生させた稀有な事例として、ゲーム業界を超えて様々なビジネス界隈に衝撃を与えました。

    同社はポーランド政府から「開発するゲームそのものが国家的な経済活性化戦略」と位置づけられるまでに成功したゲーム開発スタジオです。しかし、「サイバーパンク2077」プロジェクトの失敗によりその信頼を大きく損ね、一時は返金騒動や集団訴訟にまで発展しました。
    しかし、同社はプロジェクト失敗後もその再生と改良に巨額の資金と人材を投資し、ファンコミュニティとの地道なコミュニケーションを続け、何度も何度も頻繁にマイナーアップデートを続け、メディアミックスのヒットを経て文字通り地の底から這い上がり、ついには自社ブランドの信頼性を取り戻しました。
    現在では、「サイバーパンク2077」はCD Projekt REDが誇る大ヒットコンテンツにまで成長しています。

    さて、ゲーム開発においてプレイヤーのUXはコンテンツの価値に直結します。
    そのため、一般的なビジネスプロダクト以上にチーム間の綿密な連携が不可欠となります。
    CD Projekt REDでは、従来はアナログのホワイトボードとポストイットを使ってマイルストーンを把握していました。
    ですが、「サイバーパンク2077」の再生のためには、従来のアナログな手法では全く速度が足りません
    次々と上がってくる改善案を実現するために、チーム全体の取り組み方を常時コミュニケーションを密に取り続けるアジャイルプラクティスへと変貌させなければいけませんでした。
    そこで利用されたのが、Miroを活用したスプリント開発です。

    Miroは、その汎用性の高さとわかりやすさから、デザイナー、開発者、アーティスト、ライター、プロデューサーなどの分野を超えた人材がチームとして一つの空間を共有できるコラボレーションツールとして活躍します。
    Miroを囲むことで、スプリントのどの時点でも誰もが可視化されたプロジェクトの姿を理解でき、どの立場であってもスプリントセッションに積極的に参加できるようになりました。

    CD PROJEKTの事例紹介記事

    NHK番組『魔改造の夜』におけるNECのプロジェクト事例

    出典:Miro.com

    『魔改造の夜』は、2020年6月からNHKで不定期に放送されている技術開発エンタメ番組です。
    同番組は、モノづくりは超面白い!をコンセプトに、一流の専門家たちによって誰もが知る「おもちゃ」や「家電製品」が“怪物マシン”に魔改造されていく過程を映像化し、技術的な興味を掻き立てながらも非常に強いインパクトを与える教育エンターテイメントとして非常に人気を博しています。

    そんな中、日本電気株式会社(NEC)は、「世界的企業N社のエンジニア集団」として数々のエピソードに出場しています。
    しかし、番組に提出する改造プロジェクトは業務時間外のみ、かつ多くのメンバーがリモートでの参加という多くの制約のもとで開発されています。
    エンジニアの一人は、番組放映時まで実機を確認できなかったというのですから驚きです。

    この「たった6週間の間にリモートコミュニケーションで技術力を発揮する」という難題プロジェクトを支えたのが、Miroのホワイトボードでした。

    • リモートワーク下のチームアップに特化したコラボレーション・ツール
    • どんなプロジェクトでも表現できる柔軟性
    • 複雑なプロセスを1ボードに可視化できるワークスペースの広さと付箋の豊富さ
    • リアルタイムで議論の整理ができるドキュメンテーション機能

    といったMiroのメリットは、現場に来れる人間が非常に限られている状況下でも、チームの力を最大限に発揮させてくれました。

    『魔改造の夜』におけるNECプロジェクトの事例

    MiroのAI「Miroアシスト」のまとめ

    オンラインミーティングの重要性が注目される昨今において、ネットで使える仮想ホワイトボードツールの需要は年々増加しています。
    場所や時間の制約を超えて、チームとして一体となって新たなイノベーションを興すためにはホワイトボードツールを使った効率的な情報整理術が欠かせません。
    是非一度、自社のオンラインミーティングやデジタルワークショップにMiroを始めとしたオンライン・ホワイトボードを活用してみてください。

    今回紹介したように、昨今の「ビジネスツールの活用検討」において生成AIの存在は欠かせなくなっています。
    企業様によっては、自社の内製システムや社内規則に調和するような専用のAIシステムやRPAがほしいというケースも多いでしょう。

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