対話で検索できる「Perplexity AI」とは？使い方や料金、ChatGPTとの違いを紹介

対話型検索エンジン「Perplexity AI」は、BingとGPTを組み合わせて開発されたAI技術を活用しているため、ユーザーはテキストで質問を投げかけることにより瞬時に情報を取得でき、その回答がWeb検索に基づいて自動で要約されるため、特にニッチな情報も効率的に収集可能となっています。

ChatGPTと比較してもPerplexity AIはシンプルな操作性を持っているため、スマホブラウザからのアクセスも可能でログイン不要で、さらに画像生成機能の追加によってさまざまなビジュアルニーズにも対応しています。

この使い勝手の良い対話型検索エンジン「Perplexity AI」の機能や料金について解説していきます。

Perplexity AIとは？

「Perplexity AI」とは、BingとGPT技術を組み合わせた対話型AI検索エンジンです。

Perplexity AIは生成AIプラットフォームで、ユーザーが入力した質問に対し、インターネットからリアルタイムで情報を収集し、最適な回答します。情報検索、要約、質問応答の機能を備えており、特に最新の情報を迅速に引き出すことに特化しています。

これにより、ユーザーは効率的に必要な知識を得ることができ、幅広い用途に対応するため、特に情報探索の面で高い評価を受けています。

Perplexity AIとChatGPTの違い

項目	Perplexity AI	ChatGPT
機能	情報検索、要約、質問応答	会話型AI、生成テキスト、質問応答
目的	知識探索、リアルタイム情報の提供	チャットボット、コンテンツ生成
モデルのアプローチ	検索エンジンと統合し、最新情報を提供	事前学習された言語モデルに基づく生成
更新頻度	リアルタイムに最新の情報を反映	定期的に更新されるが、リアルタイムではない
カスタマイズ	限定的なカスタマイズ機能	定期的に更新されるが、リアルタイムではない
対象者	一般ユーザー	プロンプト設計による柔軟なカスタマイズが可能
インターフェース	ウェブベースのインターフェース	API、ウェブアプリケーション

Perplexity AIとChatGPTはいずれもGPT-3.5モデルを使用していますが、Perplexity AIはBingの検索機能を活用してリアルタイムのデータを提供できる点が大きな違いで、これによってPerplexity AIは最新の情報を基にした回答を提供でき、時事問題や最新のトレンドに関するクエリに強みを持っています。

対照的にChatGPTは主に内部に保存されている情報を基に回答するため、Perplexity AIよりも時事的な内容に弱いことがあります。

H2: Perplexity AIの使い方

Perplexity AIの使い方は非常に簡単です。まず、公式サイトにアクセスし、知りたい情報を入力します。すると、AIがその質問に基づいてインターネット上の情報をリアルタイムで検索し、関連する回答してくれます。

具体的な手順としては、質問を入力するだけで、迅速に必要な情報を得られるという流れです。これにより、学術研究や日常の疑問解決など、さまざまな場面で手軽に利用できます。

ウェブサイトにアクセスする

最初に、Perplexity AIの公式サイトにアクセスします。

Perplexity AIの公式サイト

質問を入力

「Ask anything…」欄に質問したい内容を入力します。

今回は「最近流行の映画は？」

回答結果が表示される

質問の「最近流行の映画は？」に対する回答として、下図のような情報が得られます。

回答速度も速くスムーズな回答となります。

回答結果をブラッシュアップする

回答された文章をもとに、よりわかりやすい形に書き直すことで、文章に人間らしさを加えることができます。元の文章は時に無機質に感じられることがありますが、温かみを加えることで、ユーザーにとって親しみやすく、理解しやすい内容になります。

このように工夫することで、情報を伝えるだけでなく、読んでいる人に心地よさを感じてもらえる文章にすることができるのです。

Perplexity AIの料金

特徴	無料版	Perplexity AI Pro 月額版	Perplexity AI Pro 年額版
契約プラン	–	月額	年額
費用	無料	$20	$200
無料体験	–	–	7日間
日本語対応	あり	あり	あり
Copilotの利用回数	4時間毎に3回	1日に300回以上	1日に300回以上
ファイルのアップロード	制限あり（1日3ファイルまで）	無制限	無制限
専用サポート	–	–	あり（[email protected]）

Perplexity AIは新たな対話型AI検索エンジンとして注目されています。

このプラットフォームには無料版と有料版のPerplexity AI Proが存在しており、用途に応じて選択できる料金体系が整備されています。

ここでは、Perplexity AIの料金プランと特にビジネスユーザーや頻繁な利用者向けに設計されたPerplexity AI Proの詳細に焦点を当てて解説していきます。

無料プラン（Free）

Perplexity AI Proの大きな特徴の一つは、無料で利用できる点です。基本機能は利用可能ですが、使用できる機能には制限があります。

たとえば、Copilotは4時間ごとに3回まで、アップロードは1日3回までとなっています。本格的に活用する際は、有料プランを検討することをおすすめします。

Proプラン（月額/年額）

Perplexity AIのProプランには、月額と年額の2種類があります。月額プランは20ドルで、年額プランは200ドルです。年額プランには7日間の無料試用期間が設けられており、試してから決められます。

Proプランでは、無料プランの機能に加えて、より高度な機能を利用できるようになり、リクエストの回数制限がなくなります。頻繁に使用する方には非常に便利な選択肢です。興味がある方はぜひ検討してみてください。

API

Perplexity AI ProではAPIアクセスが可能となるため、開発者はPerplexity AIの機能を自社のシステムやアプリケーションに直接統合することができます。

これは、カスタムソフトウェアソリューションを提供するIT企業や内部ツールに高度な検索機能を組み込みたい大企業にとって特に価値があるといえるでしょう。

APIを活用することで、例えば顧客サポートの自動化や内部知識ベースの強化が可能となり、業務の効率化が期待できます。

Perplexity AIの特徴

Perplexity AIは最新の技術を活用した対話型AI検索エンジンであり、BingとGPTを組み合わせた機能によって日常の検索ニーズに応じた対応が可能となります。

ここでは、その特徴的な機能について具体的に解説していきます。

GPT3.5版やGPT4版も選べる

Perplexity AIでは、ユーザーのニーズに応じて複数のAIモデルから選択することができます。

無料版ではGPT-3.5が使用されていますが、有料プランのPerplexity AI Proではより進化したGPT-4やClaude 3などの最先端モデルを利用することが可能です。

これにより、より複雑な質問に対しても精度の高い回答を得ることができ、特に技術文書や学術資料の検索、複雑なデータ分析などにおいてその力を発揮してくれるでしょう。

日本語を含む多言語に対応している

Perplexity AIは日本語を含む多言語に対応しており、世界中のユーザーが自身の母国語で情報を検索できるようになっています。

この多言語対応は国際的なプロジェクトやグローバルな市場調査に特に有用で、異なる言語のドキュメントやニュース記事から情報を収集し、それをユーザーの理解しやすい形で提供してくれます。

例えば、日本の企業が海外市場の消費者トレンドを調査する際に、その地域の言語で直接質問して情報を得ることができるため、誤解や情報の見落としが減少するなどが考えられます。

ブラウジング機能が標準で装備されている

Perplexity AIのブラウジング機能により、インターネット上の広範囲な情報から直接的かつ関連性の高いデータを取得できるようになります。

ユーザーは具体的な質問を投げかけるだけでAIが必要な情報をWebから抽出し、要約して提供してくれます。

この機能は特に市場調査や競合分析を行うビジネスプロフェッショナルにとって重宝され、速やかに業界の動向を把握することが可能になります。

他にも、WEB上で探すのには時間がかかりそうな情報収集や論文などのある特定の記事を見つけるときなどにもかなり便利で、本来費やすはずだった大幅な時間のカットが可能となります。

アカウント作成やログインが必要ない

Perplexity AIを使用するにあたってはアカウントの作成やログインは不要なため、すぐに情報検索を始めることができ、手間を省くことができます。

アカウントを作成しないことで個人情報漏洩のリスクが下がり匿名性も保たれるため、プライバシーを重視するユーザーにも適しているといえるでしょう。

情報元を表示してくれる

Perplexity AIでは提供される情報に対する出典元が明示されるため、ユーザーは情報の信頼性を即座に評価することができ、必要に応じて元のソースに直接アクセスしてさらに詳細を確認することが可能です。

AI関連の情報は全て本当の回答が返ってくるとは限らず、場合によっては見当違いの嘘の回答が返ってきたりします。

しかし、出展元が明記されることで、どの情報をどのように要約してくれたのかをすぐに確認できるため、情報を素早く集めて精査したい場合でも安全に作業することが可能です。

研究者や学者、ジャーナリストなどが情報の正確性を検証する際や調べたい特定の情報を膨大な資料の中から抽出したい学生など、信頼できる報告や出版・提出物を基にした精確なデータと情報を求めるユーザーに特におすすめです。

Perplexity AIの機能メニュー

Perplexity AIは対話型AI検索エンジンとして多様な機能を提供しています。

ユーザーが日常的に遭遇するさまざまな情報ニーズに応えるため、特定の機能が設計されており、それぞれが具体的な利用シナリオに最適化されています。

ここでは、Perplexity AIの主要な機能について詳細に説明し、それぞれの機能について解説していきます。

AIアシスタント機能

AIアシスタント機能があり、この機能は、利用者の質問に対して適切な回答を迅速に教えてくれます。調査やデータの取得、文章の要約、提案など様々なことに対応できるようになっています。利用者は直感的な操作で必要な情報を即座に取得でき、その後の作業がスムーズに進みます。

検索・分析機能

Perplexity AIの検索・分析機能は、大量の情報から迅速に必要なデータを見つけ出すことができます。提供される情報は信頼性が高く、安心して利用できます。検索機能は多様で、基本的なテキスト入力による情報検索に加えて、フィルター機能や画像検索、音声検索も備えています。

これにより、ユーザーは自分のニーズに応じて最適な方法で情報を取得でき、効率的なリサーチが実現します。Perplexity AIは、さまざまな情報をスムーズに探し出すための強力なツールです。

画像関連機能

Perplexity AIの画像関連機能は、調べたい画像データをアップロードすることで、その画像に関連する情報を探し出して提供します。この機能では、関連する画像データや詳細な情報も一緒に提示されるため、視覚的なリサーチがより効率的に行えます。

利用者は、興味のある画像を用意するだけで、関連する文章や画像を瞬時に取得できるため、情報収集がスムーズに進みます。このように、Perplexityの画像関連機能は、視覚的な情報を活用したリサーチを強力にサポートします。

文書作成支援

Perplexity AIの文書作成支援機能では、テーマを入力するだけで、そのテーマに沿った文章を生成します。また、作成した文章や構成案についての訂正案も提供されます。長文に対しては、要約して簡潔な文章にまとめることができ、情報をわかりやすく整理してくれます。

さらに、利用者が入力した文章をリライトし、より簡潔で読みやすい形に提案する機能も備えています。このように、Perplexity AIは効率的に質の高い文書作成をサポートします。

ファイル処理機能

Perplexity AIにはファイルアップロード機能があり、ユーザーは文章や画像ファイルをアップロードすると、内容を解析し、重要な情報を抽出してくれます。アップロードされたファイルに基づいて、関連するデータやインサイトを提供し、リサーチをサポートします。また、作成した文章や解析結果はエクスポートすることも可能で、他のプラットフォームでの利用が容易になります。

このように、Perplexity AIはファイル処理を通じて効率的な情報管理を実現します。

Perplexity AIの注意点

Perplexity AIは高度な対話型AI検索エンジンとして多くのメリットがありますが、使用する際にはいくつかの注意点があります。

特に日本語に関する機能にはいくつかの制約が存在しており、利用していく上ではこれらを理解しておくことはユーザーにとって非常に重要といえます。

ここでは、日本語検索の精度に関する問題点と日本語と英語での検索結果の違いについて具体的に解説していきます。

日本語検索の精度が低い

Perplexity AIは日本語に対応しているとはいっても、主に英語の使用を前提として開発されているため、日本語における検索精度は完全ではありません。

日本語での質問に対して時には文法的に不自然な回答が生成されることがあり、これはユーザーにとって混乱の原因となり得ます。

例えば、日本語の質問に対して不適切な敬語の使用や語句の順序が不自然な回答が提示されることがあり、これはAIが日本語の微妙なニュアンスを完全に理解していないことが原因で発生してしまいます。

また、専門的な用語や複雑な表現が含まれる質問に対しては、AIが正確な情報を提供する能力が限られる場合があります。

そのため、重要な意思決定や精度を要求される業務にPerplexity AIを使用する際には、得られた情報を十分に確認することをおすすめします。

あくまでPerplexity AIは情報収集の補助機能としてだけ活用し、メインは「人」の力で課題を解決していくのが望ましいと言えるでしょう。

日本語と英語検索では回答の内容が違う

Perplexity AIを用いて同じ内容の質問を日本語と英語で行った場合、得られる回答が異なることがあります。

これは、AIが使用するデータセットが言語ごとに異なるためであり、英語のデータセットは一般的に情報量が多く更新も頻繁に行われているため、より詳細で正確な回答が得られることが多いです。

一方、日本語のデータセットでは、情報が古かったり限定的であったりするため、回答の質が低下する場合があります。

なるべく最新で網羅性のある情報を得たい場合は、一度作成した文章を英語に翻訳し、翻訳した英文で質問するなどで工夫するとより良い回答結果が得られるかもしれません。

Perplexity AIまとめ

この記事では、対話型検索エンジン「Perplexity AI」の機能や料金、ChatGPTとの違いについて解説してきました。

「対話型検索エンジン『Perplexity AI』は、BingとGPT技術の融合によって、質問への即時回答と情報の自動要約を実現するAIツールです。

今回のテーマであるAIツールをはじめ、AIを活用したシステム開発は株式会社Jiteraの最も得意とする領域です。

ご相談や案件のご依頼がある方は、一度株式会社Jiteraへご相談してみてはいかがでしょうか。

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