CMSは、Webサイトやデジタルコンテンツを管理するためのソフトウェアシステムで、IT技術に詳しくなくても容易にサイト管理ができるツールです。
この記事では、CMSの種類やCMSツールを選ぶ際の比較のポイント、ほかにもCMSの導入事例などを解説しています。
この記事を読んで、自社でCMSを導入するかどうかの参考にしてください。
2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立
2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当
2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発
2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出
CMSとは:基本を理解する
CMSは、「Content Management System」の略称で、日本語では「コンテンツ管理システム」と呼ばれ、Webサイトやデジタルコンテンツを管理するためのソフトウェアシステムです。
CMSを使用することで、Webページの作成・編集・公開・削除などの作業を効率的に行うことができます。
ここでは、CMSを深く理解するために、以下の項目に分けてCMSの基本を解説します。
- CMSの基本機能・役割
- CMS導入のメリット
これらの項目をみながら、CMSの基本的な機能とメリットを理解していきましょう。
CMSの基本機能・役割
CMSの基本的な機能や役割には、以下のようなものがあります。
- コンテンツの作成と編集
- コンテンツの管理
- テンプレートやテーマの管理
- ユーザー管理
- ワークフロー管理
- SEO管理
- サイトのパフォーマンス分析
CMSを使用して、テキスト・画像・ビデオなどのコンテンツの作成や編集ができ、Webサイトのコンテンツを簡単に作成することが可能です。
CMSを活用すれば、コンテンツの管理を容易に行うことができます。たとえば、コンテンツのカテゴリ分けやタグ付け・フォルダの作成など、コンテンツを整理して検索しやすくします。
CMSは、テンプレートやテーマを管理することができ、Webサイトのデザインやレイアウトを簡単に変更することが可能です。デザインやレイアウトを簡単に変更できるため、Webサイトの外観を柔軟にカスタマイズできるでしょう。
CMSでは、複数のユーザー管理が可能です。複数のユーザーがCMSを使用してコンテンツを管理でき、ユーザーごとのアクセス権限を設定して、セキュリティを確保します。
CMSには、コンテンツの作成・編集・承認・公開などのワークフローを管理する機能があります。これらの機能を活用すれば、複数のユーザーが効率的に作業を進めることが可能です。
一部のCMSには、トラフィックやコンバージョン率などのデータを収集し、分析する機能が組み込まれています。SEO機能を利用すれば、Webサイトが検索エンジンでより良いランキングを獲得しやすくなるでしょう。
ほかにも、トラフィックやコンバージョン率などのデータを収集し、分析する機能があるCMSもあります。これらの機能では、Webサイトのパフォーマンスを評価し、改善することができます。
このような基本的な機能や役割により、CMSは、Webサイトやデジタルコンテンツの管理を効率化でき、柔軟性やセキュリティの向上が可能です。
CMS導入のメリット
CMS導入のメリットには、以下のようなものがあります。
- 容易なコンテンツ管理が可能
- 効率的な作業フロー
- 柔軟なデザインとレイアウトが利用できる
- SEOの向上を支援する機能がある
- セキュリティ強化する機能がある
- コストを削減できる
CMSを利用すると、Webサイトやアプリケーションのコンテンツを簡単に管理できます。IT技術に詳しくない人でも、直感的なインターフェースを使用して、コンテンツを追加・編集・削除が可能です。
複数のユーザーが同時に作業を行うことができ、コンテンツの作成・編集・承認・公開などの作業を効率的に管理できる作業フローが、CMSにはあります。
CMSは、テンプレートやテーマを使用して、Webサイトのデザインやレイアウトを簡単に変更できるため、柔軟性が高くブランドに合わせたデザインの実現が可能です。
多くのCMSには、SEO機能が組み込まれており、コンテンツの最適化やメタデータの管理などを支援します。これらの機能を活用できれば、Webサイトの検索エンジンランキングの向上が可能です。
一般的なCMSは、セキュリティ機能を備えており、認証・アクセス制御・データ暗号化などのセキュリティ対策を提供しています。これらの機能を利用して、Webサイトやアプリケーションのセキュリティ強化が可能です。
CMSを使用することで、Web開発やコンテンツ管理に関連する作業の効率が向上し、時間とコストを節約できます。また、専門知識を持たない人でも、コンテンツを容易に管理できるため、人件費の削減にも繋げられるでしょう。
これらのメリットにより、多くの組織や個人がCMSを導入して、Webサイトやデジタルコンテンツの管理の効率化を実現しています。
CMSの種類と特徴
CMSを導入すれば、IT技術に詳しくない人でもWebサイトのコンテンツを追加・編集・削除ができることがわかりました。
では、このCMSには、どのような種類があるのでしょうか。
ここでは、以下4つのCMSをそれぞれ解説します。
- オープンソース型CMS
- パッケージ型CMS
- クラウド型CMS
- プロプライエタリ型CMS
それぞれのCMSの特徴と適した用途をみていきましょう。
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSは、そのソースコードが公開されており、自由に利用・改変・再配布ができるCMSのことです。
以下は、オープンソース型のCMSの特徴や用途です。
- 柔軟性とカスタマイズ性がある
- コミュニティーサポートがある
- コスト削減が可能
- セキュリティ面で信頼性が高い
- 中小規模のWebサイトやブログに適している
- 教育及び個人プロジェクトに向いている
オープンソースCMSは、ソースコードが公開されているため、ユーザーの自由なカスタマイズや拡張が可能です。自由に拡張ができるため、さまざまなニーズや要件に合わせたWebサイトやアプリケーションを構築することができるでしょう。
オープンソースCMSは多くの場合、世界中の開発者コミュニティによってサポートされています。ユーザーは、コミュニティフォーラムやドキュメント、チュートリアルなどから多くの情報を得ることができます。
オープンソースCMSは、無料で利用できる場合が多く、ライセンス料や使用料を支払う必要がありません。このため、カスタマイズや拡張にかかるコストを低減することができるでしょう。
オープンソースCMSは、セキュリティの脆弱性が見つかった場合、開発コミュニティによって迅速に修正されることが多いため、セキュリティ面で信頼性が高いといえます。
WordPressやJoomlaなどのようなCMSは、中小規模のWebサイトやブログを構築するために広く使用されています。これらのCMSは、初心者や経験豊富な開発者まで、幅広いユーザーが利用可能です。
オープンソースCMSは、学習や個人プロジェクトのための理想的なプラットフォームとしても利用されています。利用料がかからず、カスタマイズや拡張が容易なため、学習などに最適です。
オープンソース型のCMSは、柔軟性・コミュニティサポート・コスト削減などの特徴をもち、中小規模のWebサイトやブログ・教育・個人プロジェクトなど、さまざまな用途に適しています。
パッケージ型CMS
パッケージ型CMSは、事前に構築されたソフトウェアパッケージとして提供されるCMSです。
以下は、パッケージ型CMSの特徴とそのおもな用途です。
- 簡単な導入と利用が可能
- 標準化された機能がある
- サポートとメンテナンスが充実している
- スケーラビリティが可能
- セキュリティ対策が施されている
- エンタープライズ向けの機能がある
パッケージ型CMSは、インストールやセットアップが比較的簡単であり、技術力がないユーザーでも利用が可能です。事前に構築されたテンプレートや機能が含まれているため、すぐにウェブサイトの構築を開始することができます。
パッケージ型CMSには、一般的な機能やモジュールが含まれており、Webサイトの構築や管理に必要な機能が事前に用意されています。このため、特定の目的や業界に合わせたWebサイトを容易に作成できるでしょう。
パッケージ型CMSは、通常、ベンダーからサポートやメンテナンスが提供されるため、安心して利用ができます。バグ修正やセキュリティアップデートなど、定期的なメンテナンスが行われるため、安定した運用ができるでしょう。
パッケージ型CMSは、セキュリティ対策が施されているものが多く、セキュリティの脆弱性が見つかった場合には、ベンダーが迅速に修正を行います。
ほかにも、エンタープライズ向けの機能やアドオンが含まれているCMSもあり、大規模な組織や企業が、複雑なWebサイトやアプリケーションを管理するのに適しています。
パッケージ型CMSは、簡単な導入と利用ができるのがメリットです。さらに、標準化された機能・サポートとメンテナンス・スケーラビリティ・セキュリティ・エンタープライズ向けの機能などの特徴を持ち、中規模から大規模なWebサイトやアプリケーションの構築や管理に適しています。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、Webサイトやデジタルコンテンツをクラウド上でホスティングし、管理するCMSです。
以下は、クラウド型CMSの特徴と用途です。
- 柔軟性と拡張性がある
- セキュリティと信頼性
- アップデートとメンテナンスが自動的に行われる
- コスト効率がよい
- 共同作業が可能
- スケーラビリティとフレキシビリティ
クラウド型CMSは、クラウド上でホスティングされるため、ユーザーがどこからでもアクセスできます。また、クラウド環境はスケーラブルであり、需要に応じてリソースを拡張することが可能です。
クラウドプロバイダーによって管理されるため、セキュリティと信頼性が高いのが特徴です。データのバックアップや災害復旧などのセキュリティ対策がプロバイダーによって行われます。
プロバイダーによって定期的なアップデートやメンテナンスが自動的に行われます。このため、ユーザーは、自身でソフトウェアの更新やバグ修正を行う必要がありません。
クラウド型CMSは、通常、月額または年額のサブスクリプションベースで提供されます。初期投資やハードウェアの購入などのコストがかからないため、運用コストを低減することができるでしょう。
クラウド型CMSは、複数のユーザーが同時にコンテンツの編集や共同作業を行うことができます。ほかにも、需要に応じてリソースを柔軟に拡張することができ、トラフィックの急増や予期せぬアクセスの増加などにも対応ができるため、ビジネスの成長に合わせてシステムをスケールアップすることができるでしょう。
クラウド型CMSは、柔軟性と拡張性などの多くの特徴を持ち、多様な用途に適しているCMSです。特に、中小企業やスタートアップ企業、グローバル展開を行う企業など、クラウド上での柔軟なWebサイト管理を求めるユーザーにとって適しています。
プロプライエタリ型CMS
プロプライエタリ型CMSは、特定のベンダーによって開発され、販売されるCMSです。
以下は、プロプライエタリ型CMSの特徴と用途です。
- 専門的なサポートを受けられる
- 高度な機能とカスタマイズが可能
- セキュリティと信頼性が高い
- ライセンス量と継続的な費用がかかる
- 業界固有の機能とソリューションの提供
- 大規模な企業や組織に向いている
プロプライエタリ型CMSは、通常、ベンダーによって専門的なサポートが提供されます。ユーザーは、サポートチームやカスタマーサポートに問い合わせて、問題の解決やアドバイスを受けることができます。
高度な機能やカスタマイズができる場合が多く、ベンダーや顧客のニーズに応じてカスタム開発を行い、特定の要件に対応したソリューションを提供できるでしょう。
このCMSは、ベンダーがセキュリティ対策やアップデートを管理するため信頼性が高いCMSです。このため、ユーザーは、セキュリティリスクやバグの修正を心配する必要がありません。
プロプライエタリ型CMSは、ライセンス料が発生することが多いです。
また、サポートやアップデートのための継続的な費用がかかる場合があり、初期投資と継続的な費用が発生します。
プロプライエタリ型CMSは、特定の業界や用途に特化した機能やソリューションの提供を受けられる場合があり、特定の業界やビジネスニーズに最適化されたWebサイトやアプリケーションを構築することができるでしょう。
大規模な企業や組織に向けて開発されることが多いのが、プロプライエタリ型CMSの特徴の1つです。高度なセキュリティやカスタマイズ可能な機能、専門的なサポートなどが提供され、企業のビジネスニーズに対応しています。
プロプライエタリ型CMSは、専門的なサポートや高度な機能とカスタマイズと、多くの機能やサポートを大規模な企業や組織に向けて提供しています。
このため、特に大規模な企業や組織に適したCMSといえるでしょう。
CMSツールの比較方法・選び方
CMSには、多くの種類があり、企業の規模や用途に応じて使い分けるとよいことがわかりました。
次に、CMSツールの比較方法や選び方をみていきましょう。
ここでは、CMSツールのおもな比較方法や選び方である、以下5つの項目を解説します。
- サイトの規模
- 予算
- 必要な機能
- 使いやすさ・カスタマイズ
- セキュリティ
- サポート
これら項目を理解して、自社に合ったCMSを選ぶ参考にしてください。
サイトの規模
CMSツールを選ぶ際に、サイトの規模に応じて、以下のような要素を比較することが重要です。
- スケーラビリティ
- 機能とカスタマイズ性
- コスト
- セキュリティ
- サポートとメンテナンス
- コラボレーションとワークフロー
この中でも、サイトの規模に応じてスケーラビリティを考慮することは重要です。小規模なサイトであれば、軽量で使いやすいCMSが適していますが、大規模なトラフィックやコンテンツ量を扱うサイトでは、スケーラブルなCMSが必要となるでしょう。
このように、サイトの規模やニーズに応じてこれらの要素の重要性が異なるため、サイトの規模に適したCMSを選ぶことが重要です。また、実際にCMSを試してみることや、ほかのユーザーのレビューと価値を参考にすることも、CMSを選ぶ際に役立つでしょう。
予算
予算を考慮することは、 CMSツールを比較して選ぶ際に、重要なことです。
予算に関連した比較方法や選び方のポイントは、以下のとおりです。
- ライセンス料とサブスクリプション料
- 追加必要と隠れたコスト
- オープンソース型CMSの無料利用
- カスタマイズと拡張性の費用
- 継続的な費用
CMSツールは、一部がライセンス料を支払って購入する形態と、月額や年額のサブスクリプション料を支払って利用する形態があります。予算に合わせて、どちらのタイプのCMSツールを選ぶかを決定するようにしましょう。
予算を考慮したCMSツールの選択は、予算の範囲内で最適な機能と利益を提供するCMSを見つけるのがポイントです。
予算を明確にし、追加の費用や隠れたコストを考慮した上で、最適なCMSツールを選択するようにしましょう。
必要な機能
CMSツールを選ぶ際に、必要な機能を確認することは重要です。
以下は、必要な機能に関連した比較方法と選び方のポイントです。
- コンテンツ管理機能
- Webサイトのデザインとテンプレート
- SEO機能
- ユーザー管理機能
- セキュリティ機能
- 拡張性とカスタマイズ性
CMSのおもな機能であるコンテンツ管理機能は、CMSツールを選ぶ際の重要なポイントとなります。CMSツールには、各コンテンツを作成・編集・削除する機能が含まれます。
これらの必要な機能を確認し、選択したツールが必要な機能を利用できるかを確認するようにしましょう。また、将来的な成長や変化に備えて、柔軟なCMSを選ぶこともポイントの1つです。
使いやすさ・カスタマイズ
使いやすさやカスタマイズ性は、CMSツールを比較し選ぶ際の重要な要素です。
以下は、使いやすさとカスタマイズ性に関連した比較方法と選び方のポイントです。
- ユーザーインターフェースの評価
- カスタマイズの柔軟性
- プラグインやアドオンの利用
- テーマやテンプレートの選択肢
- コミュニティサポートの評価
- 学習曲線とトレーニングの提供
CMSのユーザーインターフェースが直感的で使いやすいかどうかを評価するようにしましょう。メニューやオプションが整理されていて、操作が簡単なCMSツールの利用がおすすめです。
このように、使いやすさとカスタマイズ性は、CMSツールを選ぶ際の重要な要素です。
ユーザーが簡単に操作できるかどうか、また必要な機能やデザインを自由にカスタマイズできるかどうかを検討して、最適なCMSツールを選択しましょう。
セキュリティ
CMSツールを比較し選ぶ際には、セキュリティも非常に重要な要素です。
以下は、セキュリティに関連した比較方法と選び方のポイントです。
- セキュリティ機能の評価
- セキュリティアップデートの頻度
- コミュニティやサポートの評価
- 過去のセキュリティ履歴
- サードパーティ製プラグインやテーマのセキュリティ
CMSがどのようなセキュリティ機能を提供しているかを評価しましょう。たとえば、ユーザー認証・アクセス制御・データの暗号化・不正アクセス検知などの機能があるCMSを選ぶのがポイントです。
これらのポイントを考慮して、セキュリティレベルが高く信頼性のあるCMSを選択するようにしましょう。
特に、Webサイトが重要なデータや個人情報を扱う場合は、セキュリティには特に注意を払ってCMSツールを選ぶ必要があります。
サポート
サポートがどれだけ受けられるかは、CMSツールを選ぶ際の重要な要素の1つです。
以下は、サポートに関連した比較方法と選び方のポイントです。
- テクニカルサポートの種類
- サポートの対応時間
- レスポンスタイム
- サポートの品質
- ドキュメントとリソース
- コミュニティサポート
CMSベンダーが提供する、テクニカルサポートの種類を確認するようにしましょう。メール・電話・チャットなど、さまざまな方法でのサポートが提供されていることが望ましいです。
これらのポイントを考慮して、CMSベンダーが提供するサポートが自社のニーズに適しているかどうかを検討します。
適切なサポートが提供されているCMSツールを選択することで、問題や課題が発生した際に迅速に対処ができるため、運用の安定性や効率性が向上するでしょう。
中小企業におすすめのCMS代表例
CMSツールを比較して選択するんは、さまざまなポイントがあることがわかりました。
次に、中小企業におすすめなCMSの代表例を紹介します。
以下は、中小企業におすすめな、おもなCMSです。
- WordPress
- Wix
- Squarespace
- Shopify
- EC-CUBE
- writeWired
中小企業やベンチャー企業に最適なCMSの代表例をピックアップし、特徴とメリットを紹介します。
WordPress
WordPress(ワードプレス)は、ブログやWebサイトを作成できるオープンソースのコンテンツ管理システムです。世界中の4分の1以上のサイトが利用されており、日本でも人気が高く、利用されたCMSの8割を占めています。
WordPressは、無料のデザインテンプレートが豊富で、プラグインを使って無料で機能拡張ができるのが特徴です。また、HTMLやコーディング、サーバーなどの知識がなくても更新できるため、初心者でも簡単にWebサイトを作成することができます。
WordPressは、レンタルサーバーなどにインストールして使用します。レンタルサーバーは、PHPというプログラムとMySQLというデータベースが利用できる状態になっている必要があります。
ただし、レンタルサーバーを使用せずに利用することも可能です。WordPress.comに登録すれば、無料のブログサービスとして利用することができます。
Wix
Wix(ウィックス)は、ホームページやWebサイトを制作できるCMS(Contents Management System)サービスです。HTMLやCSSといった言語の知識がなくても、無料で簡単にWebサイトを作成できます。
Wixには、作成者のスキルに応じて利用方法を選べる3種類のツールが用意されています。また、ビジネスの構築・運営に役立つさまざまな機能のほか、信頼性の高いWebホスティングを無料で利用できます。
Wixは、サーバー一体型のホームページ作成ツールであるため、別途サーバーレンタル代がかかりません。費用を抑えてホームページを作成したい人にとっては魅力的なプランだといえるでしょう。
Squarespace
Squarespaceは、ニューヨークに拠点を置くアメリカの民間企業が提供するウェブサイト構築プラットフォームです。クラウドサービス型で、ドメインからサーバーまですべてSquarespace内で完結できます。
Squarespaceは、ECサイト、ブログ、ポートフォリオなどの幅広い用途のWebサイトを作成できます。事前に構築されたテンプレートで要素をドラッグ&ドロップしてウェブページを作成します。
コードの知識が無くても、美しいウェブサイトを即座に作ることが可能です。
Squarespaceには4つの料金プランがあり、それぞれ備えている機能が異なります。どのプランを選んでも、魅力的なテンプレート、無制限のストレージ、強力なSEO機能、24時間365日のカスタマーサポートなど十分な機能が揃っています。
Shopify
Shopify(ショッピファイ)は、カナダのオタワに拠点を置くeコマース企業が運営するプラットフォームです。専門知識がなくても簡単にECサイトを構築・運営できるサービスで、世界175カ国以上で利用されています。
Shopifyは、シンプルで拡張性に優れているため、誰でも使いやすいプラットフォームとして人気を集めています。多くのデザインのテンプレートが用意されていたり、それらのカスタマイズも自由にできたりすることが魅力的で、自社のブランドをサイトへ反映することが可能です。
決済処理の堅牢さやセキュリティ面の高い信頼性など、ほかにも多くの魅力があります。
Shopifyは、初期費用がなく、低コストでECサイト運用が可能で、プログラム未経験の方でもテンプレートを使ってサイトを構築できます。
EC-CUBE
EC-CUBE(イーシーキューブ)は、株式会社イーシーキューブが提供するオープンソースのEC構築パッケージです。無料で利用・改変でき、豊富な機能が標準で装備されています。
EC-CUBEのプログラミング言語はPHP、WebサーバーはApacheが主流ですがNginxを利用することもできます。
ショッピングモールやASP型の特徴である、低コストで運用できる点や自社開発での拡張性が高く利用しやすいという両面のメリットを持っているのが特徴的です。このため、小規模なものから大規模なWebサイトまで、幅広いEC事業者が利用できるEC構築パッケージです。
EC-CUBEは、ドン・キホーテやジュンク堂書店など、多くの著名なECサイトでも導入されています。
writeWired
writeWiredは、コンテンツ管理システム(CMS)のプラットフォームです。企業サイトの運営を効率化するために開発された日本製のソフトウェアで、クラウド型とオンプレミス型の両方で展開されています。
writeWiredの最大の特徴は、ページではなくデータを管理する「Webデータベース機能」です。ワンソースマルチユースの思想のもとに開発されており、CMSと複雑なシステムを構築できるフレームワークとしての特徴を兼ね備えています。
writeWiredは、コンテンツ作成機能やサイト管理の機能、マーケティングなどの機能を備えています。
CMS導入の事例を紹介:成功のポイント
CMSツールを提供している企業には、さまざまな企業があり、多くの特徴があることがわかりました。
次に、CMSを導入している事例を紹介します。
以下は、CMSを導入してサービスを展開しているいくつかの事例です。
- 株式会社キノトロープ
- 株式会社オリエンタルランド
- PayPay株式会社
- アクトホーム株式会社
実際の導入事例をみて、自社でどのようにCMSを活用するかの参考にしてください。
株式会社キノトロープ
出典:https://www.kinotrope.co.jp/
株式会社キノトロープは、インターネット黎明期より25年以上のノウハウとナレッジを有するWeb制作会社です。キノトロープは、ビジネスコンサルティングからシステム開発、Webサイト制作、リリース後の運用まで一貫して手がけています。
コンテンツ更新パッケージCMSを提供しており、ユーザーへのサービスレベルを向上させビジネスに成果を出すCMS導入を支援しています。
WebブランディングやCMS構築のパイオニアとして業界を牽引し続ける同社に「writeWired」が採用されました。同社は、writeWiredが、テンプレートだけでなくコンポーネントを細かく設計できるなど、自由度が高かったことを理由に採用しています。
株式会社オリエンタルランド
出典:https://www.olc.co.jp/ja/index.html
株式会社オリエンタルランド(OLC)は、千葉県浦安市に本社を置く企業です。米国のウォルト・ディズニー・カンパニーとのライセンス契約により東京ディズニーリゾート(TDR)を経営しています。
OLCは、世界最大のシェアを誇るCMSのひとつであるWordPressを使用しています。
WordPressでは、プログラミングの知識がなくても簡単にコンテンツを更新できるため、OLCでも幅広く活用されています。
PayPay株式会社
出典:https://about.paypay.ne.jp/
PayPay株式会社(ペイペイ)は、スマートフォンを利用したキャッシュレス決済システム「PayPay」を開発・提供する日本のフィンテック企業です。
この会社のサイトは、CMSで構築されたWebサイトを運営しています。CMSを活用して、シンプルなデザインでサイトを構成しているのが特徴的です。
アクトホーム株式会社
アクトホーム株式会社は、静岡県島田市で創業110年以上の歴史を持つ建築会社です。木造住宅の設計・施工を中心に、新築・リフォームや不動産の仲介業務も行っています。
この会社のホームページは、CMSツールの1つであるWixを活用して構築されているのが特徴です。グリッドを意識した毅然としたデザインで、見る人を惹きつけるようなサイトとなっています。
まとめ:CMSツールの種類に迷ったら専門家に相談
今回は、CMSツールに関することをみてきて、以下のことがわかりました。
- CMSはWebサイトやデジタルコンテンツを管理するためのソフトウェアシステムである
- IT技術に詳しくなくてもWebサイトのコンテンツを簡単に作成することが可能
- CMSには4種類のCMSがある
- CMSを選ぶ際には予算やサイトの規模などを考慮して選ぶ必要がある
- OLCやPayPay株式会社などの大手企業がCMSを活用してサイト構築をしている
CMSは、Webサイトやデジタルコンテンツを管理するためのソフトウェアシステムです。IT技術に詳しくなくても、Webサイトのコンテンツを簡単に作成することができるため、多くの企業で採用されています。
CMSには4種類のCMSがあり、それぞれ特徴が異なるため、自社の規模や予算にあったCMSツールを選ぶ必要があります。
このように、技術力がなくても利用ができるため、大手企業や有名企業でもCMSを活用している事例は多いです。
しかしながら、自社でCMSを導入しようと思っても、どのように導入していけばよいかわからないこともあるでしょう。
CMSを導入する際に、困ったことや不安なことがあれば、CMSに知見のある、株式会社Jiteraへご相談ください。
自社にてCMSをどのように活用できるかを、ヒアリングさせていただいた上で的確なアドバイスを提案させていただきます。