SlackとChatworkの違いと選ぶポイントを解説!機能や特徴、料金を比較

業務効率の向上を目的に、チャットツールを導入する企業が増加しています。チャットツールを使用することで、従業員間の円滑なコミュニケーションを実現することができます。しかし、現在は非常に豊富な種類のチャットツールがリリースされているため、どの製品を導入するべきか迷ってしまう人も多いはずです。

そこで今回は、数あるチャットツールの中でも特に知名度が高い「Slack」「Chatwork」にフォーカスし、SlackとChatworkの概要や機能比較、料金比較、選ぶポイントやSlackからChatworkへの移行手順について解説します。

SlackやChatworkは、ユーザーも多く、品質も高いチャットツールなので、業務効率の向上をすぐに実感できるでしょう。SlackやChatworkについて知りたい方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

執筆者 megumi_writer

新潟県出身。都内の某大学を卒業後、IT企業に就職。システム開発業務や運用保守業務に携わる。趣味は旅行と食事。写真は広島に旅行に行った際に食べたお好み焼き。

\ ITに精通したエンジニアが直接回答! /
コストや依頼内容について相談する
記事についての気軽な質問や、受託開発の進め方や 費用などお気軽にご相談ください。

    会社名必須
    必須
    必須
    Eメール必須
    電話番号必須
    ご依頼内容必須

    SlackとChatworkの概要

    SlackChatworkは、数あるビジネスチャットツールの中でも特に人気が高く、現在も多くのユーザーを獲得しています。

    ここでは、SlackやChatworkの概要について解説します。ビジネスチャットツールの導入を検討している方や、Slack・Chatworkの概要を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

    Slackの概要と特徴

    Slackは、ビジネス専用のメッセージアプリです。アメリカのSlack Technology社が開発したSlackは、もともとは開発チーム内のみで利用するために誕生したと言われています。

    Slackの特徴の一つが、インターネット環境があれば場所を選ばずにどこでも利用可能な点です。パソコンでの利用はもちろんのこと、モバイル端末にも対応しており、アプリはiOSとAndroidの両方がリリースされています。社外で業務に取り組んでいるときでも、スムーズに連絡を取ることができるため、業務効率の向上を目指せるでしょう。

    Slackのチャットはタイムラインと呼ばれる時系列順に管理され、古い内容から順番に並ぶ仕様となっています。メールよりも直観的に会話の内容を把握することができ、返信漏れも防ぎやすくなります。また、チャットでは1対1だけでなく、複数人で会話することも可能なので、チームのコミュニケーションを促進する目的の活用にもおすすめです。

    ファイルの管理や共有が容易であったり、メンション機能によって相手を指定して会話をすることができるなど、ビジネスシーンにおいて有益な機能が多数搭載されています。個人チャットだけでなく、チームチャットも活用したい方に、Slackはおすすめです。

    Chatworkの概要と特徴

    Chatworkは、国内利用者数No.1のビジネスチャットツールです。Chatworkの人気の秘訣は、シンプルな仕様にあります。1対1の個人チャットや複数人が参加するグループチャット、タスク管理機能通話機能など、ビジネスチャットの基本的な機能だけが備わっており、いずれも直観的に使用できる形となっています。

    また、直近40日以内・5,000件のメッセージまでであれば無料で利用できる点もメリットの一つです。小~中規模の企業で試験的にチャットツールを導入する場合などには、十分に使用感をチェックすることができるでしょう。

    さらに、Chatworkでは外部アプリと連携した使い方が可能です。たとえば、GmailやGoogleカレンダー、Backlogのほか、決済アプリなどとも連携することができます。具体的には、会議や社外での業務の予定をGoogleカレンダーにリンクして管理することができるため、スケジュールの管理漏れなどのヒューマンエラー抑止にも有効です。

    利用者が多く、感覚的に使用できるChatworkは、ビジネスチャットに馴染みのない社員にとっても活用しやすいチャットツールの一つです。ビジネスシーンでのチャットツールの導入を検討している企業には、Chatworkの導入をおすすめします。

    機能比較

    日本において絶大な支持を獲得しているSlackとChatworkですが、両者は機能面でどのような違いがあるのでしょうか?

    ここでは、SlackとChatworkの機能比較を行っていきます。SlackとChatworkはどちらも人気の高いチャットツールなので、どちらを導入すべきか迷っている人も多いはずです。ビジネスシーンにおけるチャットルールの導入でお困りの方は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。

    サービス名 Slack Chatwork
    メッセージング機能
    チャンネル機能
    ファイル共有
    通知機能 〇(既読機能なし) 〇(既読機能なし)

    メッセージング機能

    SlackとChatworkはどちらもメッセージング機能がメイン機能となります。Chatworkが国産ツール、Slackは米企業が提供するツールという形になりますが、基本的な使用方法に関しては大きな違いはありません。

    Slack・Chatworkともにユーザー同士の個人チャットのほか、複数人で会話が可能なグループチャット機能があります。メンション機能を活用することで、宛先を特定してメッセージを送信することも可能です。

    ただし、Slackには独自機能の一つであるスレッド機能があります。スレッド機能を活用することで、メッセージを内容ごとに一目で管理することができます。

    直観的な操作に向いているのはChatworkです。Chatworkのメッセージング機能は、各チャットルームで会話を行うというシンプルな設計なので、チャットを使い慣れていない人でも抵抗感なく使用できるでしょう。

    メッセージを細かく管理したい人にはSlackが、シンプルな仕様感を求めるのであればChatworkが適しています。

    チャンネル機能

    SlackとChatworkには、それぞれチャンネル機能が搭載されています。Slackでは「チャンネル」、Chatworkでは「グループチャット」という名称で、複数人が同時に活用できる機能があります。

    Slackのチャンネル機能ではメッセージング機能と同様に、スレッド機能を活用することができるため、複数人で様々な話題について話していたとしても、明確に管理することができるでしょう。また、Slackのチャンネル機能にはパブリックプライベートの2つの種類があります。パブリックチャンネルは、ワークスペースにログインしているメンバーであれば誰でも参加できるオープンなチャットルームです。一方、プライベートチャットに参加するには、招待されたメンバーだけが入室と閲覧、発言することができます。パブリックとオープンの使い分けは、ビジネスシーンにおける情報漏えいのリスク管理にも有用です。

    Chatworkのグループチャットは、個人チャットと同様にシンプルな仕様感が魅力となっています。複数人で利用する場合でも「To」機能を活用することで送信先を指定することも可能です。ビデオ通話音声通話を利用することもできるので、テキストベースでのやりとりに向かない内容についても、円滑に話し合うことができます。また、リアクション機能によって、メッセージに対して手軽に反応を送ることも可能です。機能の分かりやすさや使いやすさを求めるのであれば、Chatwork以上に適したビジネスチャットツールはないと考えられます。

    ファイル共有

    SlackやChatworkでは、ユーザー間でのファイル共有を行うことができます。ビジネスチャットツールを使用することで、チーム間の情報共有を円滑に行うことができます。

    Slackのファイル共有は以下の手順で行います。

    1. 共有したいファイルを選択する
    2. 「共有」アイコンをクリックする
    3. ファイルの共有先を選択し、必要に応じてメッセージを追加
    4. 「共有」をクリックする

    モバイルデバイスでも、同様の手順でファイルを共有することが可能です。

    Chatworkでのファイルの共有は以下の手順で行います。

    1. メッセージ作成欄上部に表示されているクリップマークをクリックする
    2. 共有するファイルを選択する
    3. 送信ボタンをクリックする

    Chatworkのファイル共有機能では、送信時にメッセージを添えることもできるので、ファイルの内容を明示しつつ共有することができます。ビジネスシーンにおける情報共有手段としては有用であると言えるでしょう。

    通知機能

    SlackとChatworkには、通知機能が搭載されています。

    Slackのデフォルトの設定では、ダイレクトメッセージ、メンション、マイキーワードのみが通知されます。環境設定を変更して、参加している会話で新しいメッセージが送信されるたびに通知を受信するようにしたり、通知を一切受信しないように変更することも可能です。

    Chatworkの通知機能は、メッセージの受信Chatwork Live(音声/ビデオ通話機能)の着信タスクが追加または完了コンタクト申請または承認をお知らせします。自身に関わる連絡は網羅的に知らされるため、重要な連絡を逃すことなくキャッチすることができます。メッセージ通知については、通知を受け取るタイミングや通知を受け取るグループチャットなどをユーザー自身が細かく設定することも可能なので、使いやすいようにカスタマイズすることもおすすめです。

    料金比較

    人気の高いチャットツールであるSlackとChatworkですが、それぞれの利用料金はいくらなのでしょうか。

    ここでは、SlackとChatworkの利用料金を紹介します。SlackまたはChatworkの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

    Slackの料金プラン

    まずはSlackの料金プランについて解説します。

    Slackの料金プランには「フリー」「プロ」「ビジネスプラス」「Enterprise Grid」の4種類があります。

    フリープランは名前の通り、利用料金が発生しないプランです。メッセージおよびファイルの履歴や外部との連携人数に制限があります。プロプランは、925円/月で利用できます。プロプランでは、メッセージ履歴へのアクセスやユーザーとの連携に関する制限がなくなります。

    ビジネスプラスプランは、1,600円/月で利用可能です。プロプランの機能に加え、99.99% のアップタイムの保証やユーザーのプロビジョニングとデプロビジョニング、全メッセージのデータエクスポート機能が搭載されています。ビジネスシーンにおける安全でスピーディーな情報共有環境をお求めの場合は、ビジネスプラスプランの導入をおすすめします。

    Enterprise Gridでは、ビジネスプラスプランの機能に加え、部門の垣根を越えた大規模な仕事を、安全な環境で標準化・自動化・測定できるツールを利用することができます。組み込みのディレクトリ機能で、仕事に必要なメンバーを簡単に見つけることができたり、最大50万人のユーザーに対応可能な耐久性の保証など、大規模な情報共有を実現したい場合に適したプランになっています。料金は利用規模によって変動するので、導入を検討する場合は、公式サイトに問い合わせてみてください。

    フリー 0円/月
    プロ 925円/月
    ビジネスプラス 1,600円/月
    Enterprise Grid 要問合せ

    参照:Slack_料金プラン

    Chatworkの料金プラン

    次に、Chatworkの料金プランについて解説します。

    Chatworkの料金プランには、「フリー」「ビジネス」「エンタープライズ」の3種類があります。

    フリープランは名前の通り、利用料金が発生しないプランです。基本機能やユーザー管理、ユーザー数、ストレージ、ビデオ/音声通話の人数に制限はありますが、利用期間の制限なしで利用可能なので、まずは無料で試したいとお考えの方におすすめです。

    ビジネスプランは、基本機能やユーザー管理、ユーザー数の制限なく使用できる有料プランです。ストレージ、ビデオ/音声通話の対応人数も増加しています。企業において、もっとも多く導入されているプランであると言えます。700円/月(年間契約)で利用可能なので、本格的なビジネスチャットをリーズナブルに利用したいとお考えの方にもおすすめです。

    エンタープライズプランは、ビジネスプランの内容に加えてセキュリティとサポートを強化したプランになります。具体的には、セキュリティ/リスク管理の機能や管理者向けのチャットサポート機能が追加されています。利用料金は1,200円/月(年間契約)です。ビジネスチャットのセキュリティ性を高めたい方におすすめです。

    フリー 0円/月
    ビジネス 700円/月(年間契約)
    エンタープライズ 1,200円/月(年間契約)

    参照:Chatwork_料金プラン

    選ぶポイント

    次に、SlackとChatworkのいずれかを選ぶポイントについて解説します。SlackとChatworkはどちらも人気と知名度が高いビジネスチャットです。導入を検討する場合は、どのようなポイントをチェックすべきなのでしょうか。

    SlackまたはChatworkの利用をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

    チームのニーズと適合度

    SlackとChatworkはいずれもクオリティの高いビジネスチャットではありますが、細かい仕様や使用感に違いがあります。

    例えば、Slackの場合はメッセージのやりとりを行う際は、スレッド機能を活用することが多いです。それにより、複数の話題でメッセージのやりとりを行ったときも、一目で目的の話題を見つけることができるようになります。しかし、メールのようにシンプルな使用感を求めている人にとっては、少々わずらわしさを感じるかもしれません。

    一方、Chatworkはシンプルな使い心地が魅力ですが、Slackのように話題ごとにチャットを切り替えることはできません。グループチャットを作成したり、キーワードで検索することは可能ですが、Slackのスレッド機能に比べると、やや見づらくなってしまうことが予想されます。

    ただし、Chatworkには音声/ビデオ通話機能やタスク管理機能など、ビジネスシーンにて活用しやすい機能が多数搭載されています。

    チームメンバーがどのような機能を希望しているのか、ビジネスチャットにどのような役割を求めているのかを明確にして、有用性を最大限に発揮できるようなビジネスチャットを導入してみてください。

    インターフェースの使いやすさ

    ビジネスチャットを導入する際は、インターフェースの使いやすさについて着目することも大切です。

    Slackのインターフェースは、シンプルかつ機能的なつくりをしています。ログイン直後の画面から、チャンネル、ダイレクトメッセージ、アプリにアクセスすることが可能なので、不要な画面遷移が発生しません。チャンネルやダイレクトメッセージ、下書きなど、それぞれの項目について一目で確認できる点からは、使いやすさが伺えます。

    Chatworkのインターフェースは、シンプルで直観的な使用感を採用しています。左のサイドバーにはユーザー名とグループ名のみが表示されており、目的のチャットルームを選択すると、すぐに移動することができます。ページ下部のメッセージボックスにテキストを入力し、送信ボタンを押すことで、メッセージを送ることができるという仕様です。Chatworkを使用したことがない人であっても、感覚でメッセージを送ることができるのではないでしょうか。

    ビジネスチャットの導入でお悩みの方は、インターフェースの使いやすさに着目することをおすすめします。

    連携可能なツールやサービス

    SlackやChatworkは様々なツールやサービスと連携することができます。対応ツール・サービスの数は、Slackは300、Chatworkは1,500を超えると言われています。

    SlackとChatworkの両方に連携可能なツール・サービスの一部としては「Googleカレンダー」「GoogleDrive」「Zoom」「Microsoft Teams」などが挙げられます。いずれもビジネスシーンにおいて広く活用されているツール・サービスです。

    現在業務で活用しているツール・サービスが、SlackやChatworkと連携可能かどうかは、導入前にしっかりと調べてみてください。SlackやChatworkと連携することで、業務効率の向上を目指すことも可能です。

    SlackからChatworkへの移行手順

    次に、SlackからChatworkへの移行手順について解説します。国産のビジネスチャットツールであるChatworkは、シンプルかつ機能的な仕様によって、幅広いニーズを獲得しています。

    Chatworkへの移行を検討している方は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。

    チームの同意と準備

    SlackからChatworkへ移行する際は、チーム全体の同意を取ることをおすすめします。Slackで効率的にコミュニケーションを取れているのであれば、Chatworkへの移行はむしろ悪手となる場合もあります。無駄な業務が増え、従業員のフラストレーションを溜める結果となるでしょう。

    Chatworkの利用を開始するメリットを十分に説明し、全員の同意を得ることができたら、利用を開始しましょう。また、移行を開始する際は、エクスポートとインポートが必要なデータを取捨選択することが必要です。事前にデータを見直しておくことで、効率的に移行を進めることができます。

    データのエクスポートとインポート

    Slackでは、別のチャットツールに移行する際にデータをエクスポートすることが可能です。具体的な手順としては以下の通りです。

    1. ワークスペース名をクリックする
    2. 「設定と管理」から「ワークスペースの設定」を選択する
    3. 「データのインポート/エクスポート」をクリックする
    4. 「日付範囲をエクスポートする」から任意の範囲をクリックする
    5. 「エクスポート開始」をクリックする

    一連の流れについて、Slackのデフォルトの機能によるサポートがあるため、専門的な知識は不要です。Chatworkに移行する必要があるデータを事前に確認しておくことで、効率的に移行作業を進められます。

    ユーザーのトレーニングとサポート

    Chatworkへの移行が完了したら、従業員に対して細かい設定の指導を行うことをおすすめします。

    ビジネスシーンで使用するチャットなので、ユーザーのデータは明確である必要があります。表示名やプロフィール画像、プロフィール文など、細かい部分に関するルールを決めておくことで、従業員側も迷いなく各種設定に取り組むことができるはずです。

    また、使用感がSlackと異なる箇所も多いため、使い方に関する不明点をすぐに解決できるような体制を整えておくことも大切です。Chatworkはビジネスシーンにおけるコミュニケーションの重要な場となります。Chatworkに対する苦手意識が芽生えてしまうと、コミュニケーション機会の喪失にも繋がります。

    SlackからChatworkに移行した後も、従業員へのサポートは忘れずに行いましょう。

    SlackとChatworkの違いのまとめ

    今回は、SlackとChatworkの違いやそれぞれの機能比較、料金比較や選ぶポイント、SlackからChatworkへの移行手順について解説しました。

    SlackやChatworkのようなビジネスチャットは、いまや日本のビジネスシーンにおいて不可欠なツールとなっています。ビジネスチャットをうまく使いこなすことで、業務の効率化を実現できる場合もあります。

    なかでもSlackやChatworkは、品質が高くユーザーも多いビジネスチャットツールです。メッセージング機能のほかにも、タスク管理機能や通話機能を使用できるのにも関わらず、安価に導入することが可能な優れものです。ビジネスチャットの導入を検討している場合は、SlackやChatworkをお試しすることをおすすめします。

    また、ビジネスチャットの導入や、Slack・Chatworkの使用方法でお悩みの方は、実績豊富な株式会社Jiteraに一度ご相談ください。貴社の要件に対する的確なアドバイスが提供いたします。

    コスト削減も課題解決も同時に実現

    「JITERA」で迅速
    ソフトウェア開発

    開発を相談する
    おすすめの記事

    その他のカテゴリー

    email-img
    メルマガ登録
    JITERA社内で話題になった生成AIトレンドをいち早くお届けします。
    Thank you!

    Jiteraのメールマガジン登録が完了しました。