畳み込みニューラルネットワーク(CNN)とは?3層の仕組みなど、基本を徹底解説

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Ando

東京在住、大手IT企業出身、Web業界10年以上のアラサーです。新規事業開発やシステム開発にプロジェクトベースで関与したりこれまでの経験をもとに執筆活動を行っています。

近年、画像認識やビデオ分析など、様々な分野で目覚ましい成果を上げているのが畳み込みニューラルネットワーク(CNN)です。CNNは、ディープラーニングの一形態であり、特に画像データの処理に特化したモデルです。

本記事では畳み込みニューラルネットワーク(CNN)について3層の仕組みなど、基本を徹底解説します。

CNNの定義とは

CNN(畳み込みニューラルネットワーク)は、機械学習の一種であり、画像認識の分野で広く利用されているネットワークです。その名の通り、畳み込みの操作を行うことが特徴です。

CNNは、深層学習の一部として位置づけられ、複数の畳み込み層やプーリング層、全結合層から構成されています。このような層の組み合わせにより、画像データから特徴を抽出することができます。

また局所受容野という特徴を活かし、画像の局所的なパターンや特徴を抽出することができます。また、重み共有という機能も持ち合わせており、特徴マップ全体に同じ重みを用いることで、計算量を削減することができます。

さらに画像認識の分野で特に優れた性能を発揮しており、顔認識や自動運転、医用画像の解析などの応用があります。さらに、転移学習という手法を用いることで、少ないデータ量で高い精度の学習が可能です。

これまでに述べたように、CNNは畳み込みニューラルネットワークの略称です。その特徴的な機能は、わかりやすく解説されており、基本的な仕組みも簡単に理解することができます。

CNNの仕組みと特徴

CNNの仕組みと特徴

畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、画像認識や自然言語処理などの分野で広く利用されている機械学習アルゴリズムです。CNNは、その特徴的な構造と機能により、優れた性能を発揮します。以下では、畳み込み層、プーリング層、全結合層という3つの層の役割について詳しく解説します。

畳み込み層の概念とその役割

畳み込み層は、画像の特徴を抽出するための層です。畳み込み層では、入力データに対してフィルタと呼ばれる小さなカーネルを適用し、特徴マップを生成します。このフィルタをスライドさせることで、画像の局所的なパターンやエッジを検出することができます。畳み込み層は、このフィルタを学習することにより、最適な特徴抽出が可能となります。

プーリング層の概念とその役割

プーリング層は、畳み込み層の出力を圧縮するための層です。プーリングは、畳み込み層の特徴マップにおいて、最大値や平均値を取るなどの操作を行い、サイズを縮小します。これにより、計算コストを削減し、不要な情報を削除することができます。また、プーリングは、画像の位置変化に対して頑健性を持っているため、位置に対する依存性を軽減する効果もあります。

全結合層の概念とその役割

全結合層は、最終的な出力を生成するための層です。畳み込み層とプーリング層の出力をフラット化し、ニューラルネットワークに入力するための形式に変換します。そして、この出力に対して重みとバイアスを学習し、最終的なクラス分類や回帰を行います。全結合層は、入力の各特徴と出力の各クラスの関連性を学習することができるため、高度な情報処理を行うことができます。

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CNNが用いられる分野

CNNは、主に画像認識の分野で利用されています。その特徴的な仕組みと機能を活かして、画像の特徴を抽出し、高い精度で認識することが可能です。また、最近では自然言語処理の分野においても、CNNが利用されることが増えてきています。

画像認識とCNN

画像認識とは、与えられた画像データから物体や特定のパターンを識別するタスクです。CNNは、一般物体認識と呼ばれる画像認識のタスクにおいても使われています。CNNは、畳み込み層という特徴を持ち、局所受容野での特徴認識を行うことができます。また、各層での特徴マップの重み共有により、パラメータ数を大幅に削減することができるため、大規模なデータセットでも高い精度で認識を行うことができます。

例えば、顔認識の分野では、CNNを利用して顔の特徴を検出し、他の物体との違いを識別することができます。また、自動運転技術においても、車両周辺の状況を把握するためにCNNが活用されています。

自然言語処理とCNN

自然言語処理は、人間の自然な言語を機械が理解し処理する技術です。CNNは、画像データではなく、テキストデータの解析にも利用されています。例えば、文書分類や感情分析などのタスクでは、テキストの特徴を畳み込み層を用いて抽出し、その特徴を元に分類や予測を行うことができます。

具体的には、単語や単語の組み合わせのようなテキストの局所情報を抽出するために、畳み込み層が使用されます。さらに、プーリング層を用いることで、テキストの異なる位置に出現する対象の特徴を抽出して利用することが可能となります。このように、CNNを自然言語処理に応用することで、文章中の特定の情報を抽出し、認識や分類を行うことができます。

以上が、CNNが用いられる分野についての解説でした。CNNは、画像認識の分野だけでなく、自然言語処理の分野でも幅広く活用されています。その特徴的な仕組みや機能を活かして、さまざまなタスクにおいて高い精度を実現しています。

まとめ

CNN(畳み込みニューラルネットワーク)は、機械学習の一種であり、特に画像認識の分野で活用されます。畳み込み層、プーリング層、全結合層などの層から構成され、局所受容野や重み共有などの特徴を持っています。

CNNは、一般物体認識などの画像認識のタスクにおいて効果的に使用され、転移学習によって高い学習効率を実現しています。顔認識、自動運転、医用画像の解析など、様々な応用があります。

この記事では、畳み込みニューラルネットワークの基本的な仕組みや特徴についてわかりやすく解説しました。初心者の方でも理解しやすい内容となっていますので、機械学習に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

AIの活用、開発環境や技術選定など課題をお持ちの方はぜひ一度Jiteraまでご相談ください。

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