この記事では、テスト自動化ツールのメリット・デメリット、おすすめのツールを解説します。
テスト自動化ツールとは、ソフトウェアのテスト活動を自動化するためのツールであり、一般的にはAIを使用してテストの自動化や自動実行を行うツールも含まれます。
テスト自動化ツールを導入することで、テスト作業の自動化や効率化が図られ、企業の生産性向上につながるでしょう。
高校からHTML/CSS/COBOL/C++/Rubyに触れ、システム管理やCMSなど幅広く網羅。建築士から転身し、Webメディアの制作を主軸とした会社を設立。ITパスポート所有。趣味は建築物巡り。
【Webアプリ対応編】おすすめテスト自動化ツールランキング12選

ここからは、おすすめのテスト自動化ツールをご紹介します。
まずは、Webアプリに対応しているテスト自動化ツールをご紹介します。
| ツール名 | 対応言語 | 習得の難易度 | 料金 | 拡張性 |
![]() Selenium |
Java、JavaScript、Python、Ruby、C#など | 高 | 要問い合わせ | 高 |
![]() Cypress |
JavaScript | 中 | 無料 | 中 |
![]() Selenide |
C#、Python、Ruby、JavaScript(Node.js)など | 低 | 要問い合わせ | 高 |
![]() Playwright |
JavaScript/TypeScript、Java、Python、C# | 中 | 0円〜 | 高 |
![]() |
不明 | 中 | 45,000円〜 | 高 |
![]() |
不明 | 低 | 要問い合わせ | 高 |
| 不明 | 中 | 3,000円〜 | 高 | |
![]() |
不明 | 中 | 要問い合わせ | 高 |
| 不明 | 中 | 要問い合わせ | 高 | |
![]() |
JavaScriptなど | 中 | 30,000円〜 | 中 |
![]() |
JavaScriptなど | 低 | 3,630円〜 | 中 |
![]() Apache JMeter |
Javaなど | 中 | 無料 | 中 |
1位:Selenium

Seleniumは、Webアプリケーションのテストを効率的に行うことができるテストフレームワークです。
主にWebアプリケーションのテストやWebスクレイピング、クローリングに活用されます。
Selenium WebDriverは、Selenium RCとWebDriverを統合させる形で2009年にGoogleが開発したテストフレームワークであり、より柔軟なテスト操作を実現します。
特徴
- 対応プラットフォーム:Windows、MacOS、Linuxなど
- メリット:ノーコードでテストケースを作成できる
- デメリット:UIの変更があるとメンテナンスが必要になる
2位:Cypress
Cypressは、Webアプリケーションのテストを自動化できるツールで、特にフロントエンドのテストに向いています。
開発者がユーザー目線でアプリの動作を確認しながら、必要な機能が正しく動いているかどうかを簡単にチェックできます。
もしエラーがあった場合でもどこで問題が起きているのかがすぐにわかるため、スムーズに修正ができます。
また、コードを変更するとテストが自動でリロードされるので、開発の進行に合わせてテストもすぐに反映されます。
特徴
- 対応プラットフォーム:chrome、chromium、edge、electron、firefoxなど
- メリット:導入しやすい
- デメリット:本格的な導入には向かない
3位:Selenide

SelenideはSeleniumのラッパーとして機能し、より簡潔で読みやすいAPIを提供しています。
WebDriverの直接操作を必要とせず、Ajaxのサポートが組み込まれているため非同期処理のテストがより簡単になります。
Page Objectパターンをサポートしているので、テストの保守性と可読性を高めることが可能です。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:非同期処理が可能
- デメリット:Webアプリケーションのみに特化
4位:Playwright

Playwrightは、複数のブラウザでのE2Eテストをサポートするモダンなツールです。
Google Chrome、Firefox、Safariなどの主要ブラウザに対応し、C#、Java、JavaScript/TypeScript、Pythonなど複数の言語でのテストスクリプト作成が可能です。
特に、異なるブラウザ間での一貫したテスト体験を提供する点が評価されています。
特徴
- 対応プラットフォーム:Google Chrome、Firefox、Safariなど
- メリット:テストのメンテナンスが簡単
- デメリット:IEサポートがない
5位:Testim

TestimはAIを用いてテストスクリプトの作成とメンテナンスを自動化するクラウドベースのツールです。
ユーザーの操作を記録し、それを基にテストケースを生成する機能を持っています。
さらに、テストの実行結果から学習してテストの信頼性と効率を向上させることができます。
Testimはクラウドベースであるため、チーム間での共同作業を容易にして迅速なテストサイクルを実現できます。
特に、複数のブラウザやデバイスでのテストを効率的に行いたい場合に適しています。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:テストのメンテナンスにかかる時間を削減できる
- デメリット:オンプレミスには非対応
6位:Autify

Autifyは、画面操作を記録するだけで自動テストを作成できるツールです。
プログラミングの知識がなくてもテストを始められます。
テスト対象アプリケーションに変更があった際、AIがその変化を認識し、自動的にテストシナリオをメンテナンスしてくれます。
また、作成した自動テストは複数のブラウザやモバイル端末で並列実行が可能であり、テストの頻度とカバレッジを最大化できます。
特徴
- 対応プラットフォーム:Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Windows Server 2019、macOS Sonomaなど
- メリット:環境構築が不要
- デメリット:実行にやや時間がかかる
7位:BrowserStack

BrowserStackは、ブラウザでの動作確認やテストに利用するツールであり、あらゆるOSやブラウザを仮想的に利用できる特徴を持っています。
各種OSやブラウザを自分が使用しているブラウザ上から操作できるサービスであり、自動ブラウザテストにも活用可能です。
有料で提供されており、Webページ制作やアプリテストの作業効率を向上させるために利用されています。
特徴
- 対応プラットフォーム:Mac OS X Snow Leopard(v10.6)から OS X El Capitan(v10.11)など
- メリット:国際的なセキュリティ基準に準拠している
- デメリット:コストがかかる
8位:mabl

mablは、テストに費やす時間を短縮し、ヒューマンエラーを減らせるツールです。
自動化テストレポートを通じて、ソフトウェア開発者の作業、スクリプト、欠陥、修正、および以前に実施したテストを理解しやすくします。
また、必要な自動化ソフトウェアツールを取得すれば多くの経費を削減し、長期的な利益が期待できます。
特徴
- 対応プラットフォーム:Android、iOSなど
- メリット:迅速で正確なテストができる
- デメリット:メンテナンスコストがかかる
9位:Applitools Eyes

Applitools Eyesは、ビジュアルテストに特化したクラウドベースの自動化ツールです。
AIを活用して画面のビジュアル変更を検出し、UIのテストを自動化します。
このツールは、異なるブラウザやデバイス間での表示の違いを検出する能力を持ち、クロスブラウザテストに強みを持っています。
Applitools Eyesは、特にUIの一貫性と品質を保証することが重要なWebアプリケーションの開発において有効です。
また、ビジュアル変更の検出精度が高く、細かいUIの変更も見逃しません。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:カバレッジの向上
- デメリット:コストがかかる
10位:ATgo

ATgoは、WEBシステムのUIテスト、REST APIテスト、およびクラウドネイティブテストを高度に自動化できるツールです。
低コストで導入可能な点が長所で、国産ツールであるため安心感があります。
ただし、ATgoの導入後は継続的な保守運用が必要であり、関連する機能のアップデートが求められる点に注意しましょう。
特徴
- 対応プラットフォーム:Windows、Mac、Linux、iOS、Androiなど
- メリット:ローコードで実施可能
- デメリット:特殊なケースには対応できないことがある
11位:T-Dash

T-DASHは、日本語で書いたテストケースが、そのままスクリプトとして自動テストを実行できるツールです。
分かりやすいUI/UXであり、初心者でもすぐに使いこなすことができます。
1ライセンス3,630円(税込)で利用でき、ランニングコストを削減できます。
特徴
- 対応プラットフォーム:Windows 10 64bit、Mac Big sur ver. 11.5.2(Intel)
- メリット:コードの作成が不要
- デメリット:導入コストがかかる
12位:Apache JMeter
Apache JMeterは、Webサイトやアプリケーションのパフォーマンスをテストするためのオープンソースのツールです。
負荷テストや機能テストに使われることが多く、システムがどのくらいの負荷に耐えられるか、どの程度の速度で動作するかをシミュレーションしながら確認できます。
Webアプリケーションに限らず、サーバーやネットワークなど、幅広い対象のテストに対応しています。
無料で利用でき、システムのパフォーマンスを細かく分析できるため、Webサイトやサービスの品質を高めたい方におすすめのツールです。
特徴
- 対応プラットフォーム:Windows、Mac、Linux
- メリット:ユーザーが自由に使用できる
- デメリット:制限がかかる場合がある
【Web・モバイル対応編】おすすめのテスト自動化ツールランキング4選
ここからは、Webとモバイルの両方に対応しているテスト自動化ツールを4つご紹介します。
| ツール名 | 対応言語 | 習得の難易度 | 料金 | 拡張性 |
| Ruby、Python、Java、C#など | 高 | 0円〜 | 高 | |
![]() |
Javaなど | 低 | 39,800円〜 | 中 |
| Groovy | 中 | 0円〜 | 高 | |
Perfecto |
不明 | 中 | ・Starter:0円 ・Basic:$83/月 ・Pro:$125/月 ・Enterprise:要問い合わせ |
中 |
1位:Appium

Appiumは、モバイルおよびデスクトップアプリケーションのテストに特化したオープンソースの自動化フレームワークです。
Java、Ruby、Python、PHP、JavaScript、C#など多様なプログラミング言語に対応しており、幅広い開発環境で利用可能です。
ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリ、モバイルWebアプリのテストが可能で、デバイスやエミュレータ、シミュレータでのテスト実行に対応しています。
特徴
- 対応プラットフォーム:Windows、Mac、Linux
- メリット:テスト用に特別にビルドする必要がない
- デメリット:swift非対応
2位:MagicPod

MagicPodは、モバイルアプリのテスト自動化に特に適しているツールです。
クラウド上でモバイルエミュレータを立ち上げてテストができるため、テスト回数による追加の課金がなく、メンテナンスやアップデートの際に行われるテストが多くなる場合の自動化に適しています。
また、MagicPodのテストケース作成画面はシンプルで直感的であり、AIが画面から自動で項目を検出し、スクリプトの作成や修正を手助けするため、メンテナンスしやすい点が特徴です。
特徴
- 対応プラットフォーム:Chrome, Edge, Safari, Firefox, Android, iOS,Android, iOS, Flutter
- メリット:インストール不要
- デメリット:テストケースを自由に作れるようになるまでに時間を要する
3位:Katalon Studio

Katalon Studioは、Webやモバイル、APIテストに対応したオールインワンのテスト自動化ツールです。
GroovyやJavaでのスクリプト作成に対応し、コードレスのテストケース作成も可能です。
直感的なインターフェースと豊富な組み込みキーワードにより、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
また、CI/CDとの統合やクロスブラウザテストの実行も容易で、効率的なテストプロセスの構築を支援します。
特徴
- 対応プラットフォーム:iOSやAndroidなど
- メリット:環境構築が不要
- デメリット:商用利用は費用がかかる
4位:Perfecto
Perfectoは、Webとモバイルのテストを効率よく自動化できるSaaS型のツールです。
いつでもどこからでもアクセスできるため、テストのために場所や時間を気にすることなく、スムーズに利用できます。
レスポンシブデザインのWebアプリや動的なWebアプリのテストなどの複雑なテストシナリオにも対応できる柔軟性を備えています。
さらに、AIを活用したダッシュボードにより、テスト結果がタイムリーに表示されるので、結果を確認しながらすぐに不具合修正に取り掛かることが可能です。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:フィードバックによる分析が迅速
- デメリット:コストがかかる
【デスクトップ対応編】おすすめのテスト自動化ツールランキング6選
ここからは、デスクトップに対応しているテスト自動化ツールを6つご紹介します。
| ツール名 | 対応言語 | 習得の難易度 | 料金 | 拡張性 |
Ranorex |
C#、VB.NET | 中 | 207,600円〜 | 高 |
TestComplete |
C#、Visual C++、VB6、Delphi、Javaデスクトップアプリなど | 高 | 366,000円〜 | 高 |
![]() UiPath Test Manager |
不明 | 中 | 0円〜 | 高 |
![]() UFT (Unified Functional Testing) |
VBscript、エクセルVBA | 高 | 要問い合わせ | 中 |
![]() Tricentis Tosca |
不明 | 高 | 要問い合わせ | 中 |
![]() Robot Framework |
Python、Java | 中 | 要問い合わせ | 中 |
1位:Ranorex

Ranorexは、ユーザーが直感的に操作できる使いやすいUIを提供するツールです。
クロスブラウザおよびクロスプラットフォーム対応で、Webやデスクトップ、モバイルアプリケーションのテストをサポートをします。
強力なレコーディング機能がついており、テストシナリオを容易に記録および再生可能です。
特徴
- 対応プラットフォーム:iOS 16、iOS 17、Android 13、Android 14、Windows 32bit、64bit
- メリット:クロスプラットフォーム対応
- デメリット:ライセンス費用が他ツールよりも高価
2位:TestComplete

TestCompleteは、Webやモバイル、デスクトップアプリケーションのテストに対応した自動化ツールです。
JavaScript、VBScript、Pythonなど複数のスクリプト言語に対応し、高度な記録・再生機能を備えています。
複雑なテストシナリオの作成も可能です。
また、データ駆動テストやキーワード駆動テストをサポートしており、テストの再利用性と拡張性を高めることができます。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:GUIテストに強い
- デメリット:予想外のエラーに対応できないことがある
3位:UiPath Test Manager

UiPath Test Managerは、UiPathのテスト管理ツールであり、ソフトウェアのテストプロセスを効率化し、品質を向上させることができます。
テストケースの作成と管理、実行の自動化、バグのトラッキングなどが特徴です。
また、豊富なレポート機能により、テスト結果の可視化や分析が行いやすい点もあげられます。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:シームレスな連携が可能
- デメリット:機能が制限されることがある
4位:UFT (Unified Functional Testing)

UFT(Unified Functional Testing)は、ソフトウェアの機能テストやユーザーインターフェースのテスト、APIのテスト、モバイルアプリケーションのテストなど、さまざまなテストを自動化するための統合プラットフォームです。
ビジュアルスクリプトレコーディング機能や強力なスクリプト言語サポートを備え、多様なプラットフォームでのテストをサポートします。
オブジェクト識別子や統合機能も充実しており、リグレッションテストや企業レベルのプロジェクトに適しています。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:時間短縮が可能
- デメリット:対象オブジェクトが取得できない不具合がある
5位:Tricentis Tosca
Tricentis Toscaは、企業のデジタル環境全体でのテストをエンドツーエンドで最適化するためのテスト自動化ツールです。
このツールの特徴は、コードを書くことなくテストを作成できる「コードレス」アプローチと、AIを活用した効率的なテスト機能です。
これにより、従来のテスト作業にかかっていた手間や時間を大幅に削減し、開発チームがよりスムーズにテストを進められるようサポートします。
Tricentis Toscaを利用することで、テストのボトルネックを取り除き、ソフトウェアリリースに伴うリスクを最小限に抑えることができます。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:プログラミングスキル不要
- デメリット:コストがかかることがある
6位:Robot Framework
Robot Frameworkは、テスト自動化やロボティックプロセス自動化(RPA)に活用できるオープンソースの自動化フレームワークです。
さまざまな業界で広く使われており、Robot Framework Foundationによってサポートされています。
無料で利用できることもあり、導入しやすいのが魅力です。
コードに詳しくない人でもわかりやすく使えるのが特徴。PythonやJavaなどで作られたライブラリを使って機能を追加できるほか、豊富なサードパーティ製ライブラリも揃っているため、さまざまなシステムに対応できます。
特徴
- 対応プラットフォーム:要問い合わせ
- メリット:ライブラリが豊富
- デメリット:FOR/IF文が書きづらい
テスト自動化ツールのメリット

テスト自動化ツールのメリットは以下のとおりです。
- コスト削減
- 品質向上
- 開発スピードアップ
上記のメリットを把握していると、テスト自動化ツールを有効活用できます。
コスト削減できる
テスト自動化ツールでコスト削減できる理由は以下のとおりです。
- テスト時間の短縮:テスト自動化により、手動で行うテストに比べて大幅にテスト時間を短縮できるため、効率的なテストが可能です。
- 人的負担の削減:テストを自動化することで人的負担を減らし、コスト削減の可能性があります。
- リソースの再配分:テスト自動化によって削減されたコストやリソースを開発に再度配分することで、開発生産性の向上にも寄与できます。
- 効率化のポイント:テスト自動化は、何度も繰り返し同じテストを行う場合や導入後の運用コストが小さい場合に効果的です。
ただし、テスト自動化には初期導入コストや導入後の運用費用が発生するため、事前の検討や目的の明確化が重要であり、自動化が適していないケースもあることに注意が必要です。
製品やサービスの品質が向上する
テスト自動化ツールで品質向上できる理由は以下のとおりです。
- 人的エラーの軽減:手動でテストを実行する場合、人間のエラーによってテストが正確でない可能性があります。
- テスト実行速度と頻度の向上:テスト自動化によりテスト実行速度が向上し、実施回数を増やせるため、品質向上に貢献します。
- 一貫性の確保:自動化されたテストは常に同じ方法で実行されるため、一貫性が確保され、品質向上につながります。
- 効率的な不具合検出:テスト自動化によって不具合を早期に検出し、修正することができるため、品質向上に寄与します。
ただし、テスト自動化は全ての試験を自動化できるという考えが誤解を招くことがあり、自動化が適していない試験も存在するため、適切な試験を自動化することが重要です。
開発スピードが上がる
テスト自動化ツールで開発スピードを向上させる理由は、以下のとおりです。
- テスト実行速度の向上:テスト自動化によりテストの実行速度が向上し、実施回数を増やせるため、開発スピードを向上できます。
- 夜間や休日のテスト実行可能:テスト自動化により夜間や休日など、人間の都合に関わらずテストを実行できるため、開発の停滞を防ぎ、開発スピードを維持できます。
- 大規模なテストの実行可能:テスト自動化によって大規模なテストが実行可能となり、開発スピードを向上させられます。
ただし、テスト自動化は全ての試験を自動化できるという考えが誤解を招くことがあり、自動化が適していない試験も存在するため、適切な試験を自動化することが重要です。
テスト自動化ツールのデメリット

テスト自動化ツールのデメリットは以下のとおりです。
- 導入コスト
- 保守コスト
- スキル習得
上記のデメリットを把握していないと、テスト自動化ツールを活用しきれない可能性があります。
初期導入コストが高い
テスト自動化ツールの導入コストがデメリットになる理由は、初期導入に際して手動テストよりも準備が必要でコストがかかるためです。具体的には、テストスクリプトの作成や環境構築に伴うコストが発生します。
また、テスト自動化を導入する際には、全てのテストを自動化することはできず、ある程度の時間とコストが必要です。テスト自動化の成功するには、導入前に自動化の目的を明確に設定し、コスト削減や時間短縮などの効果を的確に比較しましょう。
導入してすぐ結果が出るわけではない
テスト自動化ツールで保守コストがデメリットになる理由は、導入後に長期的な保守運用が必要となるためです。自動テストは導入してすぐに結果が出るのではなく、長期的な運用を通じて投資対効果が得られます。
新機能の追加や変更に伴うテストスクリプトの更新、テスト環境の変化に対する適応など、保守にはコストと時間が必要です。したがって、テスト自動化を導入する際には、保守コストを考慮し、適切な運用体制を整えることが求められます。
スキルや知識を習得する必要がある
テスト自動化ツールでスキル習得がデメリットになる理由は、自動化には知識、スキル、経験が必要であり、それらを習得するための時間とコストがかかるからです。ソフトウェアのテスト自動化には、プログラミング言語やテストフレームワークの知識が必要とされます。したがって、従来の手動テストから自動化テストに移行する際には、関連するスキルを習得するための投資が必要です。
テスト自動化ツールの比較・選定する際のポイント

テスト自動化ツールの選び方のポイントは以下のとおりです。
- 目的・用途に合った機能
- 習得のしやすさ
- コストパフォーマンス
- 拡張性
上記のポイントを把握することで、より最適なテスト自動化ツールを選べます。
目的・用途に合った機能
テスト自動化ツールを目的や用途に合わせて選ぶ際のポイントは、機能面とサポート・環境面の2つに大別されます。機能面では、ツール自体が持つ機能や特性が重要であり、UIテストの品質向上やテスト自動化の効率化にどのように貢献するかを考慮する必要があります。
一方、サポート・環境面では、ツール会社のサポートや開発・コミュニティの活発度合いなどが重要です。また、テスト自動化ツールの選定には、用途に合わせて適したツールを選ぶ必要があります。例えば、UIテストなどテストのフェーズごとに適したツールを選ぶ必要があります。
習得のしやすさ
テスト自動化ツールを習得のしやすさから選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
- ツールの使いやすさ:ユーザーフレンドリーなインターフェースや豊富なドキュメンテーションがあるかどうか。
- スクリプト作成の必要性:スクリプトを作成する必要があるツールよりも、GUIで操作を記録できるツールの方が習得しやすい場合がある。
これらの要素は、ツールの習得にかかる時間や労力に影響を与える可能性があります。
コストパフォーマンス
テスト自動化ツールをコストパフォーマンスから選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
- 導入コスト:高価な製品の導入コストがかかる場合、利用頻度が低いとコストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。
- 人件費削減:テスト自動化によって人件費削減につながるため、コストパフォーマンスの面でも良いと言えます。
- テストコードの必要性:テスト自動化ツールにはテストコードが必要ないものもあり、テストコードの作成にかかるコストを考慮する必要があります。
これらの要素を考慮して、テスト自動化ツールのコストパフォーマンスを適切に評価することが重要です。
拡張性
テスト自動化ツールを拡張性から選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- カスタマイズ可能性:ツールがカスタマイズ可能であるかどうか。特定のプロジェクトや要件に合わせて拡張できるかが重要です。
- 統合性:他のツールやシステムとの統合が容易かどうか。既存のツールやプロセスにシームレスに組み込めるかが拡張性の観点から重要です。
これらの要素を考慮することで、テスト自動化ツールの拡張性を適切に評価できます。
まとめ:用途に合ったテスト自動化ツールを精査しよう

ここまでテスト自動化ツールの基本情報やメリット・デメリット、おすすめのツールなどを解説しました。最適なテスト自動化ツールを選ぶことで、ソフトウェアの動作を効率的に確認でき、品質を高めるのに役立ちます。複数のツールを比較検討して、開発するソフトウェアにとって最適なものを選びましょう。
自社の開発環境やプロジェクトの規模に合わせて、最適なテスト自動化ツールを選定しましょう。
ご相談やお問い合わせは、以下のリンクからお気軽にどうぞ。






















