【入門者必見】法人向けクラウドストレージ5選!徹底比較して、使い方や選び方、メリット・デメリットをわかりやすく解説!

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nakatsuji

慶應義塾大学環境情報学部を卒業。大手メーカーに20年ほど勤務し、OSの開発やサポートに従事。現在はプログラミング講師などをしている。大手企業と個人事業主という大きく異なる視点を持つところが強み。国の内外を問わない旅好きで、写真はモンゴルにて騎馬トレックしたときのもの。

クラウドストレージは、インターネットを通じて、遠くのサーバーにデータを保存し、いつでもどこからでもアクセスできる便利なサービスです。特にスマートフォンやタブレットの普及によって、私たちのデータの扱い方を大きく変え、生活や仕事の効率化に大きく貢献しています。

この記事では、企業におけるクラウドストレージの活用に興味がある方に向けて、使い方やメリットとデメリット、サービスの選び方をわかりやすく解説します。

ぜひ最後までお読みください。

クラウドストレージとは? 定義から特徴をしっかり理解しよう

クラウドストレージは、いつでもどこでもデータを保存したり参照したりできるサービスです。外付けディスクやUSBメモリよりも気軽にデータを扱えます。

「ストレージ」とはデータの保存場所のことです。インターネットを通じて、利用者は実際の保存場所を意識せずにデータを扱えます。実際の保存場所がどこにあるのか捉えどころのない様子を雲に例えて「クラウド」と呼ばれています。

インターネットがあれば、家でも会社でも移動中でも簡単にデータにアクセスできます。スマートフォンやタブレットの普及にともなって私たちのデータの扱い方が大きく変わり、今や欠かせないサービスになりました。

クラウドストレージの大きな特徴は、データの保管や管理を外部の会社に任せられることです。オフィスや自宅で大量のデータを管理するための機器を運用する必要がなく、データのバックアップや復元の手間も省けます。

しかし、クラウドストレージを使う際にはデータの安全性にも注意が必要です。データの暗号化の方法やアクセス権限の管理のルールなどを理解し、重要なデータを安心して保存できるサービスを選ぶことが重要です。

適切なクラウドストレージサービスを選ぶことで、利便性だけでなくデータの安全性やプライバシーの保護も得られます。

クラウドストレージのメリットを徹底解説

クラウドストレージの利用には多くのメリットがあります。

デバイスや場所を選ばずデータにアクセスしやすい、大容量のデータを安価に保管できる、データのバックアップが容易といったことが挙げられます。

これらの利点を理解することでデータの管理や日々の作業が効率化され、クラウドストレージの可能性を最大限に引き出せます。

デバイスや場所を選ばずデータにアクセス可能

クラウドストレージの一番の特長は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスを使って世界中どこからでもデータにアクセスできることです。

インターネットに接続していれば、出張中や外出先でも必要な情報やファイルにすぐにアクセスでき、仕事の効率が大幅に向上します。自宅やオフィスで複数の機器を使っている場合にも、データの同期や管理が容易になります。

オフィスでの作業データを自宅のパソコンやスマートフォンで簡単に確認できるなど、場所を選ばずに柔軟に仕事ができます。チームで共同作業する際には、全員が同じデータにアクセスできるため効率的な業務が可能になります。

クラウドストレージを利用することで、仕事や日常生活に大きな変化をもたらします。

大容量のデータを安価で保管可能

クラウドストレージを利用することで、大容量のデータを比較的安価に保管できます。物理的なストレージ機器を購入するよりも費用を抑えて利用を開始でき、自前でシステムを運用しつづけるために必要な設置場所やメンテナンスに必要なコストの削減もできます。

特にビジネスにおいて、増加するデータ量へコストを抑えながら柔軟に対応できることは大きな利点です。クラウドストレージでは、使用する容量に応じてプランを調整できるため、必要な分だけの費用で済みます。データ量が増えても追加の物理ストレージ機器を購入したり初期設定をしたりする必要はありません。

急増するデータを効率的に管理し、保管コストを抑えられます。

データのバックアップが容易

クラウドストレージにより、データのバックアップが非常に簡単になります。

物理的なストレージ機器を使用する場合、機器の故障や紛失、災害などによるデータの損失リスクが常にあります。しかし、クラウドストレージを利用することで重要なデータを失う危険性を軽減させられます。データは専門の保守員が管理するサーバーに保存され、自動的にバックアップをしたり他の場所にデータを保存したりしているためです。

災害や事故が発生した場合にも、クラウド上のデータは安全に保管されているためビジネスを迅速に再開できます。バージョン管理機能を備えたクラウドストレージサービスであれば、容易に過去のデータへアクセスして必要に応じ復元することもできます。

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クラウドストレージのデメリットも知っておこう

クラウドストレージは、高い利便性で多くの人々にとって欠かせないサービスになっています。

しかし、一方で重要なデメリットもいくつかあります。インターネットへの接続が必須、セキュリティ面での不安、サービス提供会社への高い依存度が挙げられます。

ビジネスのデータ管理やセキュリティ戦略において、これらデメリットを考慮することが不可欠です。対策を講じ、クラウドストレージを最大限に活用しましょう。

インターネット接続が必須

クラウドストレージの利用における最大の問題は、インターネットへの接続が不可欠なところです。インターネットの接続が不安定な地域や、災害や緊急事態でネットワークが利用不可となった際に、特に問題となります。

インターネット回線が遅ければデータのアップロードやダウンロードが非常に遅くなり、作業の効率が大幅に低下します。回線が切断されればデータにアクセスできず、業務に大きな支障をきたす可能性があります。

対策として安定した高速インターネット環境の確保がありますが、追加の費用やインフラ整備が必要になるでしょう。社内に重要なデータをバックアップしておくこともインターネットが利用できない場合への対策になりますが、追加のストレージや管理にコストがかかります。

セキュリティ面の不安

クラウドストレージは便利な一方で、セキュリティ面での懸念もあります。クラウドサービスプロバイダーはデータを保護するためのセキュリティ対策をしていますが、完全にはサイバー攻撃や情報漏洩のリスクを排除できないでしょう。

強固なパスワード管理や多要素認証の導入、定期的なセキュリティ監査、データの暗号化といったセキュリティ対策が必要です。しかし、これらの対策には時間とコストを要するため、特に中小企業やスタートアップ企業にとっては大きな負担となりえます。

クラウドサービスプロバイダーのセキュリティが侵されれば、利用者のデータにも危険が及びます。利用者はプロバイダーのセキュリティ対策と実績を詳細に調べ、自社のセキュリティ要件に適合しているかを確認する必要があります。

サービス提供会社への依存度が高い

クラウドストレージを利用すると、そのサービスを提供している企業への依存度が高まります。

プロバイダーによってサービスが変更されたり中断されたり終了されたりすれば、予算計画や業務運営に影響を及ぼす可能性があります。プロバイダーが提供するサービスの品質や機能に依存することで、自社のビジネスにおける選択肢が限定される可能性もあります。プロバイダーのポリシー変更やシステム障害により、ユーザーのビジネス運営に直接的な影響を及ぼすことがあります。

信頼できるプロバイダーを選定し、契約内容を慎重に検討する必要があります。定期的にプロバイダーのサービス内容を見直したり代替プロバイダーを選定したりデータのバックアップや移行計画を準備しておいたりといったリスク管理が不可欠です。

法人向けにクラウドストレージを選ぶ際のポイント

企業がクラウドストレージを選ぶ際には、セキュリティ、ストレージの容量、利用可能な機能といった3つの要素を考える必要があります。

適切なサービスを利用することで、利便性と安全性を保ちつつ費用を抑えられます。現在のニーズだけでなく、将来的な事業計画やデータ量の増加といった長期的な視点で考慮することも大切です。

セキュリティ面

クラウドストレージを選ぶとき、セキュリティは極めて大切です。企業の貴重なデータを守るため、データの暗号化やアクセス管理といった機能があるか確認し、セキュリティ管理やサポート体制も信頼できるか調べておきましょう。

データの暗号化は、データを保管しているときと送信しているときの両方で行われるべきです。アクセス管理には、安全にデータを使うためのユーザー認証、使用権限の設定、使用状況の確認が必要です。

プロバイダーがセキュリティシステムを常に更新し、新しい危険や問題に対応しているかを確認することも重要です。情報漏洩やサイバー攻撃があった場合にどのように対処するか、サポート体制は十分かどうかも見極める必要があります。

企業にとって極めて重大なセキュリティの問題や業界固有の規制にも対応できるクラウドサービスを選ぶことで、データの安全性を高めることができます。

容量

選ぶクラウドストレージの容量は、企業の現在および将来のニーズを満たすことが大切です。現在の扱っているデータ量だけでなく、将来の増加も見越して拡張可能な容量を持つサービスを選定することが重要です。

大量のデータを扱う業務、またはデータの増加が予想される場合、容量を柔軟に増減できるサービスが有効です。データの種類によって必要なアクセススピードが異なるため、ストレージの性能も重要な選定基準です。大きなデータベースやメディアファイルを扱う場合は、高い入出力性能が求められます。費用対効果を考え、必要な容量に対して適切な費用を支払うことも大切です。

企業のビジネス規模や業務の特性に合わせて最適なストレージ容量を選ぶことで、コスト効率の良いデータ管理が可能になります。

機能

クラウドストレージを選ぶ際には、提供される機能が企業のニーズに合っているかどうかを見極めることが必要です。ファイル共有、リモートアクセス、自動バックアップ、災害時のデータ復旧などがあります。これらにより、効率的で円滑に業務が進むと期待できます。

ファイル共有機能により、チームでの業務を円滑に進められます。リモートワークの普及により、リモートアクセス機能も重要です。データの損失を防ぐためには、定期的なバックアップ機能が必要です。復旧支援機能を備えたサービスがあれば、災害が発生した際に迅速に業務を再開できます。ユーザーインターフェースの使いやすさや、サポート体制の充実も、サービス選定時の重要な要素です。

企業の特定の業務やプロジェクトに適した機能を提供するクラウドストレージを選ぶことで、業務の効率化と生産性の向上が図れます。

法人向けにおすすめのクラウドストレージ5選

法人向けに特に推奨されるクラウドストレージサービスを5つ紹介します。比較した表は次のとおりです。

サービス名 基本的な特徴 料金プラン例
(本稿執筆時点)
firestorage 高いセキュリティ、直感的なユーザーインターフェース 1TB 49,800円/月 など
無料プランあり
Dropbox ユーザビリティの高さ、優れたファイル共有機能 3TB 2,200円/月 など
無料試用:30日間
Googleドライブ Googleエコシステムとの統合、大容量ストレージ提供 2TB 1,360円/月 など
無料試用:14日間
iCloud Apple製品とのシームレスな統合、使いやすさ 2TB 1,300円/月 など
無料プランあり
BOX 企業向けの高度なセキュリティと管理機能、カスタマイズ可能な機能 容量無制限 3,135円/月〜
無料試用:14日間

いずれもセキュリティの堅牢性、ユーザーインターフェースの使いやすさ、機能の多様性、コストパフォーマンスといった点で優れており、さまざまなビジネスニーズに適応します。

それぞれのサービスの特徴やメリット、活用方法について解説します。

firestorage

firestorageは、セキュリティとユーザビリティを両立させたクラウドストレージサービスです。

企業の重要なデータを保護するため、firestorageはデータの暗号化、アクセス管理、そしてセキュリティプロトコルの定期的な更新に特に力を入れています。機密情報の漏洩リスクを最小限に抑え、セキュリティ面での信頼性を確保しています。利用者は直感的なインターフェースで簡単にデータへアクセスしたり共有したりでき、ビジネスを効率化させます。

小規模なビジネスから大企業に至るまで、さまざまなビジネスサイズに対応する柔軟な料金プランがあり、ビジネスの規模や特定のニーズに応じて最適なサービスを選択できます。カスタマーサポートが充実しているため、利用者は迅速に問題解決したり継続的なサポートが受けられたりします。

データのバックアップや復旧機能も提供しているため、データ損失のリスクを軽減して持続的なビジネスを支援します。

Dropbox

Dropboxは、使いやすく豊富な機能で人気が高いクラウドストレージサービスです。さまざまなデバイスから簡単にアクセスでき、ファイルを保存、共有、同期ができます。

チームでのファイル共有や共同作業を効率的に行うための機能が充実していて、さまざまなプロジェクトやタスクに対応します。ビジネス向けプランでは高度なセキュリティ機能と管理ツールを提供し、企業の複雑なデータ管理の要求に応えます。

ファイルのバージョン履歴や復元機能があり、誤って削除されたファイルや変更を容易に復元でき安全です。

Googleドライブ

Googleドライブは、Googleのエコシステムに統合されたクラウドストレージサービスです。Googleドキュメントやスプレッドシートをシームレスに扱え、チームでの共同作業が容易になります。ストレージは大容量であり、特にデータ集約型のビジネスに適しています。大規模なファイルを扱え、プロジェクトの管理が可能です。

直感的なインターフェースと高度な検索機能により、データを迅速かつ簡便に管理できます。Googleの厳しいセキュリティ基準により、データの安全性とプライバシーが確保されています。柔軟なファイル共有機能やアクセスの管理設定があり、外部との共同作業やファイル共有が容易です。

iCloud


iCloudは、Apple製品との統合が魅力のクラウドストレージサービスです。iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイスとのシームレスな同期機能により、データのバックアップや共有を簡単かつ効率的に行えます。Appleの強固なプライバシーとセキュリティの方針により、データは高い安全性で保護されています。

Appleのエコシステム内で動作するビジネスツールやアプリケーションとの互換性に優れており、Apple製品を多用する企業にとって最適なクラウドストレージソリューションです。写真やドキュメント、連絡先などのデータを簡単に共有でき、複数のデバイス間でデータの一貫性を保てます。

BOX


BOXは、特に企業向けに設計されたクラウドストレージサービスで、セキュリティと管理機能の高さが特徴です。強力なコラボレーションツールによりチーム内のコミュニケーションを促進し、共同作業を効果的にサポートします。

企業の固有な要件に合わせてサービスをカスタマイズでき、特に大規模な組織やセキュリティを重視する業界に適しています。高度なセキュリティ機能により機密データの保護と管理を強化し、企業の情報管理をサポートします。

外部とのファイル共有やプロジェクト管理にも強いため、社外との協業も可能にします。

クラウドストレージのまとめ

クラウドストレージは、デジタル化された現代におけるデータ管理に革命的な変化をもたらしています。

最大の利点は、データへのアクセスが場所やデバイスに制限されないことです。大容量のデータを初期費用や運用費用を抑えて扱えます。バックアップが容易であり、災害や事故が発生した場合でもクラウド上に保存されたデータにより迅速なビジネスの再開が可能です。

しかし、いくつかのデメリットもあります。インターネットが使えなければクラウドに保存されたデータにはアクセスできません。クラウドプロバイダーはセキュリティ対策を講じていますが、サイバー攻撃へのリスクは完全には排除できません。プロバイダーによるサービスの変更、中断、終了は、利用者に大きな影響をもたらす可能性があります。

法人向けにクラウドストレージを選ぶ際、セキュリティ、必要な容量、提供される機能は重要な判断基準です。適切に選択することで、利便性、データの安全性、コスト効率のバランスを最適化できます。

株式会社Jiteraはデジタルコンサルティングのスペシャリスト集団です。クラウドストレージについて質問や相談がある場合は、お気軽にJiteraへ連絡して成功をサポートしてもらいましょう。

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慶應義塾大学環境情報学部を卒業。大手メーカーに20年ほど勤務し、OSの開発やサポートに従事。現在はプログラミング講師などをしている。大手企業と個人事業主という大きく異なる視点を持つところが強み。国の内外を問わない旅好きで、写真はモンゴルにて騎馬トレックしたときのもの。

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