PyCharmとは?インストールから使い方、日本語化の方法までわかりやすく解説!

PyCharmは、Webシステムの開発に利用される統合開発環境(IDE)です。このツールを使用するメリットは、初心者でも簡単にシステム開発を始め、プログラミングの学習を目指す人には無料で提供されることです。PyCharmをダウンロードして、PCに導入する手順や具体的な解説を以下に示します。さらに、PyCharmの使用方法、プログラミング事例、デバッグの実際の操作方法なども紹介します。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

執筆者 野田ゆうじ

プログラマー(PG)経験 3年 システムエンジニア(SE)経験 8年 プロジェクトマネージャー(PM)経験 7年 過去の開発システム ・ロケット飛行安全システム ・魚雷発射評価シミュレーションシステム ・船舶電話システム ・NHK番組管理システム ・IBM生産管理システム(データベース設計) ・学習塾管理システムパッケージソフト開発 ・6軸アームロボット開発 ・露光装置監視システム その他多数システム開発にかかわってきました。 39歳で独立して、アフィリエイトシステム開発と運営を3年ほど行い、 ライター業務を始めて現在に至ります。

\エキスパートが回答!/
この記事に関する質問はこちら
記事に関するご質問以外にも、システム開発の依頼やAIの導入相談なども受け付けております。

    会社名必須
    必須
    必須
    Eメール必須
    電話番号必須
    ご依頼内容必須

    PyCharmの基本情報

    PyCharmの基本情報

    PyCharmとは何をしてくれるのでしょうか?PyCharmとは、JetBrains(ジェットブレイン)社というチェコスロバキアの会社が提供しているPythonに特化したIDE(統合開発環境)です。PyCharmには、5つの特徴があります。

    ・無料で使用できる

    ・複数のOSで使える

    ・Webフレームワークに対応している

    ・GitシステムをUI上から利用できる

    ・無料版でも十分な機能が使える

    これらがPyCharmにはあり、利用すると使い方次第では自社に多大なメリットをもたらしてくれます。

    PyCharmとは何か?

    無償で提供される統合開発環境(IDE)なのがPyCharmで、システム開発において極めて重要なツールです。複数のフレームワークをサポートし、これによって開発者は多岐にわたるプロジェクトで高い生産性を実現できます。各フレームワークは基本的な開発機能から高度な機能までを提供しています。

    Windows、Mac、Linuxの3つの主要なオペレーティングシステムで利用可能で、これによりほとんどの環境で柔軟に開発が行えます。PyCharmはGitにも対応しており、直感的なGUIを通じて効果的にバージョン管理ができます。この一元化された開発と管理のアプローチは、開発者にとって非常に価値があります。

    また、PyCharmはプログラミング言語を学ぶための理想的な環境も提供しています。初学者でも使いやすく、ほとんどのプログラミング知識がなくても、プロ級のコーディングができるようになります。これらの機能が無料で提供されることは、PyCharmを非常に有益な統合開発環境として位置づけています。

    無料・有料版の違いとライセンスについて

    PyCharmには無料版(Community Edition)と有料版(Professional Edition)がありますが、どちらを選ぶかは使用目的や開発の要件によります。

    無料版は基本的なPython開発に十分であり、初学者や小規模なプロジェクトに適しています。しかし、本格的で複雑な開発になると、有料版の方がいくつかの重要な利点があります。有料版高度な開発機能、Web開発のフルサポート、データベース管理の高度な機能を提供します。

    特にデータベース関連では、無料版基本的な機能を備えていますが、有料版データベースの管理やクエリ作成が容易になります。また、Web開発においてはHTML、CSS、JavaScriptなどに対するサポートが強化されています。

    さらに、有料版はプロのサポートが含まれており、プロフェッショナルな質問やトラブルシューティングが必要な場合、JetBrains社による有償サポートが利用できます。有償版は頻繁にアップデートされ、最新の機能やセキュリティの向上が提供される傾向があります。

    簡単なプログラミング学習や小規模プロジェクトには無料版が適していますが、本格的な開発や大規模プロジェクトでは、有料版がより効果的である可能性があります。

    PyCharmのインストール方法

    PyCharmのインストール方法

    PyCharmを使用するためには、まずコンピュータにソフトウェアをインストールする必要があります。先に述べたように、PyCharmのインストール方法は使用しているコンピュータのオペレーティングシステム(OS)によって異なり、無料版のCommunityと有料版のProfessionalが利用できます。開発を目的としている場合は、Professional版のダウンロードとインストールを検討しましょう。

    以下は、Windows OSとMac OSへのPyCharmのダウンロードとインストール手順の詳細です。

    PyCharmのダウンロード

    PyCharmを公式サイトからダウンロードします。開発環境はOSごとに違うので間違わないようにしてください。有料版のProfessional版公式サイトは下記になります。

    https://www.jetbrains.com/ja-jp/pycharm/download/?section=mac#section=mac

    Windows OSのProfessional版

    Windows OS

    公式サイトにアクセスすると、画面上部の左側には利用するオペレーティングシステム(OS)の選択と、それに対応するダウンロードボタンがあります。まず、1の「Windows」をマウスで選択してください。次に、2の「ダウンロード」をクリックすると、PyCharmが選択したWindows用にダウンロードされます。

    無料版を入手したい場合は、ページを下にスクロールすると、画面下部に無料版のダウンロードボタンが表示されます。勉強など学習目的であれば、こちらのダウンロードボタンをマウスで選択してください。これにより、無料版のPyCharmがダウンロードされ、学習や実践に利用できるようになります。

    MAC OS のProfessional版

    MAC OS

    Mac OSを使用する場合は、Macを選択します。macOS版には「.dmg(Intel)」と「.dmg(Apple Silicon)」の2つがあります。どちらを選択するかは、お使いのMacPCがIntelベースかApple Siliconベースかに依存します。

    自分のMacPCがどちらかを確認するためには、上部メニューバーの左にあるリンゴマークをクリックし、「このMacについて」を選択します。そこでPCのハードウェアのスペック情報が表示され、IntelかApple Siliconかがわかります。それに合わせて、PyCharmのダウンロードページで適切なバージョンを選択してください。

    インストール手順

    無事にご自身のPSのOSに合わせたバージョンのPyCharmをダウンロードできましたら、インストールをします。OSごとのインストール手順を以下に記述します。

    Windows OSのインストール手順

    PyCharmをダウンロードしたファイル(通常は.exeファイル)を実行して、インストールプロセスを開始します。もし、インストーラが管理者権限での実行を要求した場合は、その許可を与えます。次に、インストールオプションが表示されるので、通常はデフォルトのまま進むことができますが、必要に応じて設定を変更します。

    その後、PyCharmの使用に同意するライセンス契約が表示されます。内容を確認し、同意する場合は “Agree” または同様のボタンをクリックします。次に、インストールするディレクトリを選択します。通常はデフォルトのままで問題ありませんが、必要に応じて変更します。また、PCのデスクトップにPyCharmのショートカットを作成するかどうかを聞かれるので、必要に応じて選択します。

    これらの設定が完了したら、インストールの開始をクリックして、PyCharmのインストールを開始します。その後は完了するのを待つだけです。インストールが完了すると、完了画面が表示されます。この画面で「Finish」をクリックして、インストールを終了します。これで、PyCharmが正常にインストールされ、利用できるようになります。

    MAC OS のインストール手順

    ファイルを開くと、インストーラが自動的に起動します。左側の「PyCharm CE.app」アイコンを、PyCharmがApplicationsフォルダにコピーされます。ダウンロードした.dmgファイルは不要なので削除しても問題ありません。

    PyCharmを起動してから、Spotlight、Launchpad、FinderのApplicationsフォルダからPyCharmを開きます。初回起動時には、「開いてよろしいですか?」という確認ダイアログが表示されます。ここで「開く」を選択します。

    その後、「User Agreement」ウィンドウが表示されるので、「I confirm that」にチェックを入れ、”Continue”ボタンをクリックします。次に、「Data Sharing」ウィンドウが現れます。これはPyCharmの改善のために、匿名化されたデータを送るかどうかを聞いているものです。送信しない場合は「Don’t Send」を選択し、送信する場合は「Send Anonymous Statistics」を選択してください。

    これでPyCharmが正常に起動し、Welcome画面が表示されます。PyCharmを利用する準備が整いました。

    PyCharmのインストール方法や使い方、日本語化の方法についてのご相談は、ぜひ当社にご連絡ください!
    Jiteraが無料で技術相談に乗ります!
    お気軽にご相談ください!

      会社名
      メールアドレス
      ご相談内容

      PyCharmの使い方

      PyCharmの使い方

      PyCharmをダウンロードしてインストールが完了すると、その次は実際の利用方法に焦点を当てる必要があります。優れたツールでも、その機能を十分に理解し活用できなければ十分な価値を発揮できません。このガイドでは、PyCharmを使用してプロジェクトを作成し、プログラミングを行う際にどの機能が利用可能か、またプラグイン機能を導入する方法について説明します。最終的な目標は、自身が開発したいプログラミング技術を磨き、PyCharmを使うことの意味を理解することです。それでは、PyCharmの実際の使用方法を紹介します。

      プロジェクトの作成

      プロジェクトの作成

      起動後、PyCharm画面が表示されます。ここで新しいプロジェクトを作成するためには、「Start Free 30-Day Trial」を選択します。

      Welcome画面

      Welcome画面が表示されるので、「New Project」を選択するとプロジェクトの作成画面が表示されます。

      次に、プロジェクトの設定画面が表示されます。

      ここでは、上部の「Name」に管理するプロジェクト名称を入力します。その他の設定はデフォルトのまま行っても問題ありません。プロジェクト名称が決まったあとは、右株にある「Create」ボタンをクリックしてプロジェクトの生成を行います。あとは、生成中画面が表示されるので、完了するまで待ちます。

      プロジェクトの設定画面

      新規作成が完了すると、編集画面が表示されます。すぐ、編集することもできますし、あとで編集をしたいときは、いったんプロジェクトを終了することもできます。

      コーディングとデバッグ

      PyCharmを使ってPythonコードを記述し、デバッグする方法を詳しく説明します。ショートカットキーなどの便利な機能も紹介します。

      PyCharmを使って簡単な計算式のプログラムを作成してみます。今回作るのは、画面から入力した数字より1つ少ない数までの和(1から加算していく)を自動計算させて画面上に表示させるプログラムです。

      最初にプログラミング用ファイルを表示させます。画面上部の「C:Users・・・・」をマウスで選択した状態で、「Alt」+「insert」キーを押下します。

      Python Files

      メニューが表示されるので、その中の「Python Files」を選択するとプログラムコード作成画面が表示されます。

      Python file

      サブウィンドウが表示されるので、Python fileを選択してプログラミング環境の準備を行います。

      プログラミング環境の準備

      新規プログラミング用のエディタ画面が中央に表示されます。このエディタを使ってプログラムコードを入力していきます。

      プログラムコードを入力

      それでは、実際に

      1からモニターから入力した数字より1つ少ない数字の加算した合計を、モニターに表示させるプログラミンを行います。

      コードファイルに下記のコードを入力していきます。

       

      def sigma(n):

      z = 0

      for i in range(1, n):

      z = z + i

      return z

      def main():

      n = int(input(‘n = ‘))

      result = sigma(n)

      print(result)

      main(

      実際にエディターに入力すると、下図のようになります。

      上記のコードを入力

      プログラム画面が完成して、上記のコードを入力した状態になります。このプログラムを実際に実行してみましょう。

      Demo.py

      Demo.pyの上で右クリックするとメニューが表示されるので、その中の「Run demo」を選択します。すると、下部のウィンドウに入力待ち状態でプロンプトが表示されます。

      入力待ち状態でプロンプト

      n= ?

      に5を入力します。

      入力後にプログラムがウェイト状態から実行が再開されます。下記の計算を行ってくれます。

      1+2+3+4=10

      この10が、画面上に表示されます。

      これで、簡単な計算式のコーディングから実行までを紹介してきました。ご自身で実践された方が使い方がわかると思いますので、ダウンロードとインストールを行ってから、実際にプログラミングをされることをお勧めします。

      プラグインの導入

      PyCharmでは既存の機能以外に、プラグイン機能が備わっていて、たくさんのプラグインが利用できるようになっています。拡張性があるため、非常に利用価値が高い開発環境です。それでは、開発をする上で、欲しいプラグインをどのようにして追加すればよいのか、操作手順を紹介します。

      プラグイン

      PyCharmが起動したら、画面右上の「Configure」ボタン(歯車のアイコン)をクリックするとプルダウンメニューが表示されるので、その中の「Plugins」を選択します。

      プラグイン2

      画面中央にプラグイン可能の一覧リストが表示されるので、その中からインストールしたいプラグインを見つけたら、該当のプラグインを選択し、「Install」ボタンをクリックしてインストールします。PyCharmは、これだけの操作でほしい機能を追加できるので、拡張性と使いやすさが備わっている開発環境になっています。

      PyCharmの日本語化の方法

      PyCharmの日本語化の方法

      PyCharmは、インストールをした段階では、英語で表記が全て行われています。日本人が慣れない英語ではなく、日本語のサポートはないのでしょうか?そう思っている人は多いと思います。そこで、PyCharmでは、英語表記ではなく、日本語表記に変更できます。基本的な日本語表記への変更方法を解説します。

      言語設定の変更

      PyCharmのインターフェースを日本語に設定する方法を示します。メニューやエディタの表示言語を変更します。この画面で、「Configure」をクリックし、「Settings」を選択します。

      言語設定の変更

      Settings画面を開き、「Appearance & Behavior」を左側のメニューから選択し、「Appearance」サブカテゴリを展開します。そこで、「Override default fonts by (not recommended)」の下にある「Use custom font」を有効にします。その後、フォントのドロップダウンメニューから、日本語をサポートするフォントを選択してください。これにより、PyCharmの表示フォントがカスタマイズされ、日本語表示が可能になります。最後に変更を保存するために、「OK」または「Apply」ボタンをクリックします。

      言語設定の変更(オプション):

      もし前述の言語変更が不十分であれば、Settings画面で左側のメニューから「Keymap」を選択し、「Keymap」サブカテゴリを開きます。その中で、Keymapのドロップダウンメニューから「Default for XWin」を「Default for GNOME」に変更することで、ショートカットやキーバインディングも日本語に変更できます。これにより、操作の直感性を向上させることができます。最後に変更を保存するために、「OK」または「Apply」ボタンをクリックします。

      日本語化プラグインの導入

      PyCharmの日本語化について前章で解説してきました。PyCharmないだけで日本語化する機能だけでは物足りないという方は、プラグイン機能を使って行う日本語化もあります。ここでは、プラグインを使った日本語化のやり方をわかりやすく解説します。

      設定画面を開く

      「File」メニューから「Settings」(または「Preferences」)を選択します。

      プラグインを検索

      設定画面で左側のメニューから「Plugins」をクリックし、「Marketplace」タブに切り替えます。

      日本語化プラグインの検索

      Japanese Language Pack」など、日本語化を提供するプラグインを検索します。

      プラグインのインストール

      検索結果から適切なプラグインを見つけたら、それを選択し、「Install」ボタンをクリックします。

      PyCharmの再起動

      プラグインのインストールが終了したら、PyCharmを再起動してください。

      日本語言語の選択

      再起動後、設定画面で「Appearance & Behavior」 → 「Appearance」を開き、表示言語を「Japanese」に変更します。

      PyCharm設定のまとめ

      ここまでで、PyCharmがチェコスロバキアで開発され、日本でも広く利用できる統合開発環境であることが理解できたでしょう。PyCharmには無料版と有料版の2つのバージョンが存在し、Windows OSとMAC OSの両方で利用可能です。

      また、PyCharmを自分のPCにインストールし、実際の使い方についても解説しました。これにより、プログラミングを学びたい初学者や、プロの技術者に匹敵するスキルを身につけたい人々にとって、役立つ統合開発環境であることが理解できたでしょう。

      Jitera社は非常に有益な協力先です。同社は豊富な経験と専門知識を有し、的確なアドバイスを提供しています。Jitera社の協力を得ることで、効率的かつスムーズなシステムの導入が期待できます。

      Jitera社の詳細については以下のリンクをご参照ください。

      Jitera社

      コスト削減も課題解決も同時に実現

      「JITERA」で迅速
      ソフトウェア開発

      開発を相談する
      おすすめの記事

      その他のカテゴリー

      email-img
      メルマガ登録
      JITERA社内で話題になった生成AIトレンドをいち早くお届けします。
      Thank you!

      Jiteraのメールマガジン登録が完了しました。