ソフトウェア開発の需要拡大に伴い、オフショア開発市場は成長を続けています。
GMO-Z.com RUNSYSTEMは2005年にベトナムで創業後、2011年にGMOインターネットグループにグループインしたオフショア開発会社です。
2022年に6年連続でベトナムIT企業トップ10に選ばれており、800名を超える従業員を擁するオフショア開発のトップランナーです。
GMO-Z.com RUNSYSTEMは2021年以降、開発プラットフォームのJiteraを利用したプロジェクトをいくつも進めています。100画面以上あるアプリケーションを2ヶ月で開発したりと、Jiteraがあるからこそできた開発事例も増えてきました。
コロナ禍の影響で世の中の活動がオンラインに切り替わった際に、ソフトウェア開発のニーズは急拡大しました。GMO-Z.com RUNSYSTEMでは、コロナ禍以降は問い合わせ数が急激に増加したといいます。リード顧客が増えたことで受注と売上も増え、計画にはなかったビジネスのトレンドに乗った形となりました。
一方で、受注したプロジェクトを開発できるエンジニアは一朝一夕では増やせません。開発リソースを増やすためには人材の獲得と育成が肝となります、ベトナムにおいてもエンジニア人材の獲得競争は熾烈を極めます。また、採用して以降の育成にも時間がかかります。安易な採用をして即席で開発リソースを増やそうとすると、開発スピードやアウトプットの質を妥協することになってしまいます。
そのため、「対応できない」ということで断ってしまう案件も増えていました。開発チームのクオリティをマネジメントし、高い需要にどう応えていくのかを考える必要がありました。
そのような中でJiteraとのパートナーシップが発足し、開発自動化プラットフォームJiteraを利用したソフトウェア開発をスタートしました。
Jiteraを利用すれば、プログラミング言語やフレームワークで、ベストプラクティスとされている綺麗なソースコードを生成しながら開発をすることができます。
ベンダーロックインがなく、技術的な制約がないためカスタマイズ性はフルスクラッチ開発と変わりません。
GMO-Z.com RUNSYSTEMが取り組む開発プロジェクトは大きさも種類も多様ですが、Jiteraの柔軟性の高さから多くのプロジェクトで利用をしています。業務系アプリ、C2Cアプリ、BtoCアプリ、マッチングアプリなどの多様なウェブ・モバイルアプリを開発しています。
GMO-Z.com RUNSYSTEMにてプロジェクトマネージャーを担当しているTrung氏はJiteraのメリットについて、「リソースの確保と、開発のスピードとクオリティの両立という、課題が解決された」と表現します。
「Jiteraのおかげで、これまで受けられなかったプロジェクトも受けられるようになりました。」
Jiteraのコードエクスポートにより、これまで対応していたエンジニアの仕事が大幅に減るため、負担は変わらないまま、受けられる仕事の量を増やすことに成功しました。
「例えば、一般的なプロジェクトでは環境構築に数日から1週間かかったりするところ、Jiteraの場合はすでに構築されているケースがほとんどです。また、データの作成・読み出し・更新・削除といった処理を行うロジックやAPIも、Jiteraで作成した状態でプロジェクトをスタートできるので、書かなければならないコードは目に見えて減ります。」
開発スピードが増えて対応できるプロジェクトが増えるだけでなく、クオリティに関してもフィードバックを頂いています。
「これまでやっていた仕事が自動化される分、Jiteraを使えば開発スピードは格段に上がります。Jiteraはレベルが高いエンジニアが設計しているだけあってハイクオリティなコードが出てくるという印象があります。」
現場のエンジニアからの声も、上々だと言います。
「Jiteraからエクスポートされるコードは、非常に読みやすいとエンジニアからも評判です。Jiteraを活用した場合は、すでにコードが書かれた状態で開発に入ることになりますが、コードのキャッチアップはしやすいですし、プロジェクトの立ち上がりが早くなっています。ストレスなく開発に入れるのもJiteraを使うメリットの1つです」
他にも、Jiteraには思わぬ副次的な効果を感じていると語るTrung氏。
「その人がやるべき仕事に集中できるようになったと感じています。経験のあるエンジニアにとっては、重要度の高い開発に集中できますし、経験の浅いエンジニアにとってもコードを読んでキャッチアップしながら微調整や手伝いがしやすくなりました。現場での場数は増えるので、教育や育成にも効いているという感覚はありますね。」
GMO-Z.com RUNSYSTEMはJiteraを利用したプロジェクトをいくつも進めています。
マーケットプレイスのモバイルアプリの開発では、管理画面を含めると合計100画面になる規模でしたが、2ヶ月ほどで開発を完了して納品しています。また、東証1部上場企業の新規事業では、SNSアプリを1ヶ月強で開発しています。
いずれも、開発リソースとスケジュールを考えると、Jiteraがなかったら受注できていなかったプロジェクトだったそうです。
また、Trung氏は「Jiteraも成長していて、最初に比べると、自動化されるコードの範囲もとても広がったように感じます」と言います。Jiteraの開発は常に進んでいるため、案件を重ねるたびに、Jiteraのプロダクト自体の進歩を実感していているそうです。
加速度的に膨らむソフトウェア開発の需要に対する新しいアプローチとして、開発自動化を用いたGMO-Z.com RUNSYSTEMという企業の成長にJiteraのプロダクトも進化させていきます。