ノーコードでアプリ開発できる「Glide」とは?使い方や活用事例、メリットや注意点まで完全解説

ノーコードでアプリ開発できる「Glide」とは?使い方や活用事例、メリットや注意点まで完全解説

Glideは、企業や個人事業主がノーコードで簡単にサイトを制作し、迅速に公開できるプラットフォームです。利用することで、高度な機能やクロスプラットフォーム対応を含む多彩なサービスを提供できます。一方で、カスタマイズ性に制限があり、大規模な処理やアプリには向かないことも考慮すべきです。

実際にGlideを使用して制作されたサイトの例として、イベント管理、レストラン予約、不動産検索、トレーニング管理、カスタムオーダーサービスなどがあります。これらの情報を理解し、適切に活用することで自社の利益拡大に役立てることができます。

監修者 野田ゆうじ

プログラマー(PG)経験 3年 システムエンジニア(SE)経験 8年 プロジェクトマネージャー(PM)経験 7年 過去の開発システム ・ロケット飛行安全システム ・魚雷発射評価シミュレーションシステム ・船舶電話システム ・NHK番組管理システム ・IBM生産管理システム(データベース設計) ・学習塾管理システムパッケージソフト開発 ・6軸アームロボット開発 ・露光装置監視システム その他多数システム開発にかかわってきました。 39歳で独立して、アフィリエイトシステム開発と運営を3年ほど行い、 ライター業務を始めて現在に至ります。

\エキスパートが回答!/
この記事に関する質問はこちら
記事に関するご質問以外にも、システム開発の依頼やAIの導入相談なども受け付けております。

    会社名必須
    必須
    必須
    Eメール必須
    電話番号必須
    ご依頼内容必須

    Glideとは

    Glideとは

    アメリカのTypeguard社が開発し、販売しているノーコードアプリ開発ツールの1つがGlideです。Glideは、専門知識がなくてもアプリを開発できる優れたツールであり、開発者はマウスのドラッグ&ドロップ操作だけでほとんどの機能を実装できます。

    Glideを利用する際は、GoogleスプレッドシートやAirtableなどのデータベースツールと連携できます。この連携によって、アプリのデータ管理や処理が容易になります。

    Glideの最大のメリットは、コーディングをすることなく感覚でアプリ開発ができる点です。この手法はノーコードアプリ開発として知られており、専門的な知識がなくても複雑なコーディングを行うことができます。これによって、アイデアを素早く形にすることが可能になります。総じて、Glideはノーコードアプリ開発の手法を活用し、簡単にアプリを作成できるツールとして注目されています。

    Glideの特徴とメリット

    Glideの特徴とメリット

    Glideを使ってアプリを作成すると、どのようなことができて、メリットには何があるのかを解説します。Glideについて理解してください。

    ノーコード開発

    ノーコード開発

    Glideを使用すると、専門的なプログラミング知識がなくてもアプリを開発できます。ドラッグ&ドロップや設定の操作だけで、ほとんどの機能を実装することができます。

    直感的な操作性

    ノーコードというだけではなく、直感的な操作でアプリ製作が簡単にできます。そのため、プログラミングの専門的な知識を持っていない素人でも作成できます。

    マルチプラットフォーム

    マルチプラットフォーム

    Androidだけでなく、iOSやWebアプリケーションともシームレスに連携できるため、複数のプラットフォームに対応したアプリを効率的に開発することができます。この特性により、ユーザーが異なるデバイスや環境でアプリを利用しても、一貫した体験を提供することが可能です。

    データソース連携

    GoogleスプレッドシートやAirtableなどのデータベースツールとの連携をスムーズに行えるため、アプリのデータ管理や処理を効率的に行うことができます。これによって、データベース内の情報をアプリに取り込んで活用したり、アプリからデータベースに更新を反映させたりすることが容易になります。

    豊富なテンプレート

    さまざまなアプリのテンプレートが用意されており、これを利用することで素早くアプリを作成できます。テンプレートから始めることで、開発プロセスを加速させることができます。

    Glideの使い方:手順とポイント

    Glideの使い方:手順とポイント

    Glideを使ってサイトを製作するとき、どんな手順で行えばよいのか、その時のポイントを知っていれば、より短時間で本格的なサイトを作成できます。ここでは、Glideを使ったサイト作成の手順とポイントを解説します。

    アプリの作成プロセス

    Glideを使ったアプリの作成プロセスはどうなっているのでしょうか。Glideを使ったアプリの作成プロセスを解説します。

    アカウント作成

    Glideのウェブサイトにアクセスし、必要な情報を入力してアカウントを作成します。登録には、基本的な個人情報やメールアドレスなどが必要です。これによって、Glideの機能やサービスを利用できるようになります。登録後は、データベースの設定やアプリのデザイン、機能の追加などを行えます。

    新しいプロジェクトの作成

    ログイン後、Glideのダッシュボードから新しいプロジェクトを作成します。プロジェクト名や説明、カバー画像などの詳細な情報を入力し、プロジェクトの設定を完了します。これにより、プロジェクトに関連する情報やデザインをカスタマイズし、効果的な管理と共有を実現します。

    データベースの設定

    プロジェクトを作成した後、データベースの設定をします。GoogleスプレッドシートやAirtableなどからデータをインポート、または、新しいデータベースを作成します。この段階では、データの整理や管理方法を決めて、アプリ機能や利便性を向上させる基盤を構築します。データベースの設定はプロジェクトの成功に重要で、正確な情報の取り扱いや効率的なデータ処理を可能にします。

    データの追加と編集

    データベースには、顧客情報や商品情報など、必要なデータを追加し、必要に応じて編集します。顧客情報では、名前、連絡先、住所などの詳細を入力します。商品情報のケースでは、名称、価格、在庫数などの情報を管理します。これによって、アプリやサービスが必要とするデータを正確に管理し、効果的な運営と顧客サポートを実現します。

    画面のデザイン

    追加したデータを表示するための画面をデザインします。テキスト、画像、ボタンなどのコンポーネントの適切な配置、レイアウトの調整を行います。ユーザーがデータを簡単に閲覧し、必要な操作を行えるように設計された画面になります。

    アクションの設定

    各コンポーネントに対して、タップやスワイプなどのアクションを設定します。例えば、ボタンをタップしたときに特定の画面に遷移させたり、データをフィルタリングしたりできます。

    プレビューとテスト

    アプリのプレビューを行い、動作確認を行います。データが正しく表示されるか、アクションが正常に動作するかをテストします。

    公開と共有

    アプリが完成したら、Glideを使って公開や共有を行います。Glideでは、ウェブアプリとして公開できます。これによって、ユーザーはウェブブラウザを介してアプリにアクセスし、インストール不要で利用できます。また、アプリのURLを共有すると、複数ユーザーがアクセスできます。

    テンプレートとカスタマイズ方法

    デザインのカスタマイズ

    Glideを使えば、画面のデザインを自由にカスタマイズできます。テキスト・ボタン・画像などのコンポーネントを自分の好みやブランドに合わせて配置できて、スタイルやカラーも自由に変更可能です。これにより、アプリやサービスの外観を完全にカスタマイズし、ユーザーに魅力的な体験を提供することができます。

    アクションのカスタマイズ

    各コンポーネントに対して、タップやスワイプなどのアクションを変更できます。例えば、ボタンをタップしたときの動作やデータのフィルタリング、画面遷移などを設定できます。

    データベースのカスタマイズ

    Glideでは、GoogleスプレッドシートやAirtableなどのデータベースを使いますが、データベースの編集もできます。データの追加や編集、削除などを行う操作をカスタマイズできます。

    ユーザーエクスペリエンスのカスタマイズ

    アプリのユーザーの使いやすさを向上させるためのカスタマイズもできます。例えば、アニメーション、トランジションの設定、そしてユーザーのアクションに応じた動的な表示などができます。

    ウェブアプリへのカスタマイズ

    Glideを使って作成したアプリはウェブアプリとして公開もできます。ウェブアプリとして公開するときに、ドメインのカスタマイズやSEO対策なども行えます。

    プッシュ通知やアプリ分析のカスタマイズ

    アプリにプッシュ通知機能やアプリ分析機能を組み込む場合もあります。Glideではこれらの機能をカスタマイズして導入できます。

    Glideの無料プランと有料プランの違い

    Glideの無料プランと有料プランの違い

    Freeプラン Starterプラン Proプラン Businessプラン
    使用可能者数(公用) 100人 1,000人 5,000人 1万人
    使用可能者数(私用) 3人 10人 50人 100人
    プロジェクト作成可能数 3つ 3つ 5つ 無制限
    データベースの可能件数 500 5,000 2万5,000 2万5,000
    ファイル容量限度量 200MB 5GB 50GB 1TB

    Glide活用事例:成功事例に学ぶ

    Glide活用事例:成功事例に学ぶ

    ここまで、Glideの機能、利用するときのメリットなどを解説してきました。実際にGlideを使ったアプリを見れば何ができるのかが理解できるのではないでしょうか。ここでは、Glideで作ったアプリサイトを5つ紹介します。

    瀬谷区公園マップ

    項目 詳細内容
    サイト名 瀬谷区公園マップ
    サイトの業種 自治体
    特徴 神奈川県横浜市瀬谷区にある公園の情報をまとめたものを発信しているマップサイトです。世田谷区内の公園情報が詳しくわかる。
    Glideの活用内容 横浜市が公開している公演情報のデータをもとにGlideを使って製作して公開している瀬谷区公園マップマップです。ノーコードで製作できるため、開発にはほとんど期間を要していない。
    サイトのURL イトはこちら

    いなぎお弁当マップ

    項目 詳細内容
    サイト名 いなぎお弁当マップ
    サイトの業種 飲食店紹介サイト(テイクアウト)
    特徴  いなぎお弁当マップは、テイクアウトの飲食店を紹介するサイトで、ローカルテレビでも紹介されたことがあります。サイト自体をGlideを使って1日で作成している。いなぎお弁当マップでは、飲食店の検索・登録や、新着情報のほか、ケーキ屋の情報をチェックできる検索サイト。
    Glideの活用内容 Glideを使って短期間で作成したサイトを使い1か月で会員数4600名以上をすでに集めている。時間とコストを極力低くすることができ、最大限の宣伝効果を発揮しているGoogle Mapを一緒に活用して公園の位置がはっきりわかり、アクセスもしやすくなっている。
    サイトのURL サイトはこちら

    Napps

    項目 詳細内容
    サイト名 Napps
    サイトの業種 美容
    特徴 Nappsは、美容院の予約が簡単にできるサイトである。イギリスに住むアフリカ系アメリカ人専用の美容院予約アプリ。美容院が記載内容や予約スケジュールなどを記載して、Nappsが顧客の獲得を行う。
    Glideの活用内容 このサイトはGlideを使って約3週間で制作して公開していて、短期間で見栄えもよいサイトになっている。ノーコード開発だからこそできるサイト制作。日本の美容院でもGlideを使って製作すれば、宣伝効果が上がると思われる。
    サイトのURL サイトはこちら

    First Look

    項目 詳細内容
    サイト名 First Look
    サイトの業種 スポーツ(野球)
    特徴 irst Lookは、 野球選手のリクルートアプリである。若い野球選手をリクルートするときに、その選手の走力・打力などを詳細に紹介してくれる。こちらは教わる側(選手)、教える側(コーチ)の両面から見た情報を集約して公開している。
    Glideの活用内容 野球選手のリクルートをしたい人向けのサイトをGlideを使って製作している。選手側とコーチ側の2つの視点から情報を収集して公開している。Glideならではの2つの視点からの情報を管理し公開できる。
    サイトのURL サイトはこちら

    Emotional Resilience

    項目 詳細内容
    サイト名 Emotional Resilience
    サイトの業種 健康(10代向け)
    特徴 若い世代向けのメンタルヘルスサイト。サイト情報を見て、どのように改善すればよいのかを教えてくれるサイトになっている。
    Glideの活用内容 サイトのメインは動画で、補足的にGlideを活用してサイトを製作している。Glidebの基本的な機能しか使っていないのですが、それだけでも十分に役に立つ情報をサイトで公開できる。
    サイトのURL サイトはこちら

    Glideの注意点

    Glideの注意点

    Glideを使ってアプリを作成するメリット、作成手順について解説してきました。ただし、Glideを使ってアプリを作成するときにいくつか注意しなければいけないポイントがあります。ここでは、Glideを使う時に注意しなければいけないポイントを解説します。

    複雑な開発ができない

    Glideはノーコードアプリ開発ツールであり、専門的なプログラミング知識がなくてもアプリを開発できるよう設計されています。そのため、Glideを使用して複雑な開発を行うことは難しい場合があります。

    カスタムコーディングの制限

    Glideは主にドラッグ&ドロップや設定でアプリを構築するため、細かなカスタムコーディングや複雑なアルゴリズムの実装は難しい場合があります。特定の機能や動作を完全にカスタマイズしたい場合は、プログラミングスキルが必要な別の開発ツールを検討することが適切です。

    高度なデータ処理の制限

    Glideは主にGoogleスプレッドシートやAirtableなどのデータベースと連携してデータを扱いますが、大量のデータや複雑なデータ処理を行う場合には、データベースやプログラミングの知識が必要となることがあります。

    複数プラットフォームの制約

    GlideはAndroidやiOS、Webアプリケーションなどに対応していますが、特定のプラットフォームに最適化された複雑な機能やデザインを実現する場合は、それぞれのプラットフォームに合わせた開発が必要となります。

    日本語サポートがない

    日本語の表記がないことが考えられます。特に日本国内の利用者にとって、英語のみで提供されている場合、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。

    操作や設定の理解が難しい

    Glideが英語で提供されているため、日本語を母国語とする利用者にとって、操作や設定の理解が難しい場合があります。特に、技術的な用語や表現が理解しにくいことが挙げられます。

    エラーメッセージの理解が難しい

    エラーや警告メッセージが英語で表示される場合、日本語を理解できないと正確な問題の特定や解決が難しくなります。エラーメッセージを理解するためには、英語の知識が必要となります。

    カスタマーサポートの利用が制限される

    カスタマーサポートが提供されていても、日本語でのサポートが十分でない場合があります。問題や要望を適切に伝えるためには、英語でのコミュニケーションが必要となります。

    ドキュメンテーションやチュートリアルの理解が難しい

    Glideのドキュメンテーションやチュートリアルが英語で提供されている場合、日本語を母国語とする利用者にとって理解が難しい場合があります。特に技術的な内容や手順の把握が困難になる可能性があります。

    高品質なアプリ作成は難しい

    プログラミングの知識がなくてもアプリを開発できるため、高品質なアプリの作成ができないこともあります。

    デザインとユーザーの使い勝手の良さ

    Glideを使用しても、優れたデザインや使いやすいユーザーエクスペリエンスを実現できます。しかし、専門的なデザインスキルやUX/UIデザインの知識があれば、良い結果が得られることがあります。Glideは基本的なデザインツールを提供していますが、細かなカスタマイズやデザインパターンの実装には限界があります。

    データ処理とパフォーマンス

    簡単にデータベースと連携してデータを扱えますが、大規模データ処理や高度なアルゴリズムの実装は難しいこともあります。高品質なアプリを作成するには、データ処理の効率化・パフォーマンスの最適化が重要になります。この点においても、プログラミングスキルやデータベース管理の知識が役立ちます。

    セキュリティと信頼性

    アプリのセキュリティ・信頼性を確保するには、認証機能・データ保護策の実装をしなければいけません。Glideは一部のセキュリティ機能を提供していますが、高度なセキュリティ要件を満たすには、専門的なセキュリティ対策が必要です。

    テストと品質管理

    高品質なアプリを作成するには、適切なテスト・品質管理が必要です。Glideはアプリのプレビュー・テスト機能を提供していますが、本格的なテストや品質管理を行うには、テストツールや品質管理プロセスの導入が必要です。

    まとめ:ノーコード開発ツールGlide始めるアプリ開発の一歩

    まとめ

    ここまで、Glideを使ってアプリを作成するとどのようなメリットがあり、ノーコードで制作できることを解説してきました。専門的な知識が必要なく、素人でも簡単にアプリ製作が可能だということを理解できたのではないでしょうか。また、実際にGlideを使って製作したアプリサイトも5つ紹介してきましたので、自社で作成したいと考えているアプリと同様なタイプのものも見つかったのではないでしょうか。

    自社でGlideを使ってアプリ製作を行うかどうか迷われている企業様は、一度Jitera社へご相談ください。専門的な知識を有するJitera社が助言と設置をサポートします。

    例:開発手順、ツール、プロンプト

    メルマガ登録

    社内で話題になった「生成AIに関するニュース」をどこよりも早くお届けします。